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2011-10-08

TERUの初陣withじい様

前回のあらすじ:
「自分も戦いたい」と勇む輝元の志にデレッデレの元就が、
その意気に応え、月山冨田城の麓で一戦する用意を整えた。
なぜならTERUは特別な存在だから……

とまあ、今回もデレ就モードなのかな?


冨田の城下三ヶ所における合戦のこと(2)

元就様は軍士たちに対し、「旗本からの指示もなく抜け駆けをした者は、
たとえ群を抜いた活躍をしたとしても、ことごとく首を刎ねることとする」と堅く触れを出した。
それにもかかわらず、いきなり抜け駆けして先陣に進む者たちがいた。
尾小森口には、木原兵部少輔・木原二郎兵衛尉・吉川少輔五郎・粟屋彦右衛門・
三須兵部少輔・南方宮内少輔・桜井与二郎・井上宗右衛門尉・蔵田東市助・
粟屋右京亮・児玉四郎兵衛尉・横見など五百騎が真っ先に進んだ。
敵方の細矢杢助・河本弥兵衛尉など二百ばかりの勢とぶつかり合い、激しく戦った。

寄せ手は多勢に任せて勢い良く攻め込み、たちまち追い立ててしまうと、
尼子勢は一旦は壊乱して退却していき、これに寄せ手が追い討ちをかけた。
金尾の洞光寺の後畠というところで尼子勢が踏みとどまって抗戦しようとしていると、
寄せ手はなおも突撃をかけ、またもや尼子を退却させた。
細矢は逃げる際に、敵兵に槍を投げて攻撃したが、
先頭で肩を並べていた香川少輔五郎・粟屋彦右衛門尉の間を通って、後ろの土へと穂先が刺さった。

寄せ手が一人残らず討ち取ってくれようと追いかけていくと、尾小森の坂を過ぎ、
城の中から吉田八郎左衛門・福山肥後守・牛尾弾正忠・三刀屋蔵人・中井駿河守・
中井平蔵兵衛尉など1千ばかりの将兵が、山の上の方に居並んで、鉄砲を激しく撃ちかけてきた。
横見・桜井は矢場で射伏せられ、香川の郎党四人、三須の若党三人も撃ち殺された。

木原兵部はこれを見て、「うしろの味方はまだ追いついてきておらず、
現在ここにいる兵たちは鉄砲を一挺も持っていない。これでは的にされて撃たれるばかりだ。
我らは歴戦の手練れだと得意顔をして若者たちを引き連れてきている。
この者たちに手傷など負わせれば、この木原の不覚。皆々、ここは引いてくれ」と呼びかけた。
香川・粟屋は「まず木原殿が退却してくだされ。我らは若輩者なのでしんがりを務めます」と言うので、
木原は再三辞退したものの、「いやいや、皆としんがりを争うのも大人気ない。では私が先に引こう」となった。

しかし木原はおめおめと退却するのは悔しいと思ったのか、
石の上に駆け上がり、敵に向かって
「こっちに下りてこい、存分に戦ってやると、さっきから言っているだろう。我らの武威を知って臆したか。
下りてきもしないで、遠矢を射掛けてくるだけとは、卑怯な振る舞いだ。
さあ、こう言われて悔しければ、早くここに来い。手並みを見てやるぞ」と挑発した。
敵は耳にも入っていない様子で、ただ射掛けてくる。
そのとき、木原は鎧をつけていなかったが、尻を高く掲げて、
「尼子の臆病者どもめ、これでも喰らえ」と、二、三回叩いて見せた。

これを見た敵は「憎い仕打ちをするものだ。あれを射殺せ」と、さかんに発砲するが、一発も当たらない。
木原はこれを目処に、「さて退却だ」と兵を引いた。
木原は岩の陰を通過しようというときに敵が追いかけてくるのでツッと出て、一人を切り伏せた。
けれども敵は多勢だったので、一人ぐらい殺されようとも構わず追ってくる。

寄せ手の毛利勢は、先陣で衝突が始まったということで、我先にと二千ばかりで抗戦するも、
逆上した尼子勢を相手に、たちまち上鑓(槍の突き合いで劣勢)になって、攻めきれずに引き退いた。
これを見て、福原左近允貞俊・桂能登守元澄・桂上総介元忠・志道上野介広好・
口羽下野守通好・口羽伯耆守春好・児玉三郎左衛門就忠・児玉内蔵丞就方・
坂新五左衛門就清・渡辺左衛門太夫・渡辺肥後守・粟屋縫殿助・粟屋内蔵丞・庄原兵部などが、
三千騎あまりで駆けつけ、応戦した。
先ほど戦って引き上げてきた香川少輔五郎広景・三須兵部少輔隆経・粟屋彦右衛門・南方宮内少輔・
木原兵部少輔・木原二郎兵衛尉・井上宗右衛門・蔵田東市助・粟屋右京・児玉四郎兵衛尉などが、
ここに引き返して、身命を惜しまず攻め戦った。

尼子義久は四千程度で出陣しており、自らは山上に控えて、尾小森口から兵を出し、
地の利を生かして敵を破ろうと、采配を打ち振るいながら指示を飛ばす様子は、腐っても大将といったところだ。
輝元様は敵味方が命を限りに戦う姿を見て、自らも駆け出し奮戦しようとするも、
祖父の元就様が「ちょっと待て」と鎧の上帯を捕まえて引き寄せる。
「このわしがよく折を見計らって駆けさせてやるからな」と、自由に動こうとするのを許さなかった。

さて、この口の寄せ手は一万五千騎程度。
多勢なので、先陣が押し立てられても、二陣、三陣から次々とせり上がってくる。
尼子は数こそ少ないが、死を一途に思い定めて篭城するような譜代恩顧の臣たちなので、
今日が最終決戦とばかりに戦った。
千騎がたった一騎になるまでも、一歩たりとも引かないだろうと見えて、
この合戦がいつ終わるのか、だれも見当がつかなかった。

義久は大音声を上げて、「味方が勝ちそうな気配だぞ。進め、者ども」と、攻め鼓を打って進んだ。
寄せ手は少し押されていると思い、声に力を入れて入り乱れ戦う。
元就様は何を見切ったのか、「そろそろ輝元の旗本衆が打って出て戦い、勝利を得てこい」と、
捕まえていた上帯を話した。輝元は「もちろんです!」と喜んで、まっすぐに駆け出す。
同時に、天野民部少輔・天野紀伊守・天野中務が真っ先に進んで切りかかった。
粟屋掃部助・国司右京亮など、旗本に備えていた者たちも、遅れてなるものかと駆け出した。

先陣はこれに力を得て、「ここが正念場だ」と言って、斬られるとも射られるとも少しも構わずに、
まっすぐに敵に向かっていった。
尼子勢はたちまち追い立てられ、すぐにサッと退却した。
寄せ手も勇んで六、七町ばかり(700メートル程度)追いかけたが、
義久が千程度の手勢を温存して山上に控えていたので、
元就様が「深追いするな」と指示し、兵たちを陣のところに戻した。

この戦いで首を七十あまり討ち取り、味方も三十余人討たれた。
高名を挙げたのは内藤河内守・永井右衛門太夫、そのほか多数いたけれども、
この日だけで二百六十以上の首級が挙がったので、すべては記せない。


以上、テキトー訳。まだ続く。

なんというコメディwww
まず、元就の言うことをちっとも聞かずに抜け駆けする野郎ども。
槍を投げちゃう細矢さん。しかもまったく当たらない。
「お尻ペンペン」というイマドキ小学生でも引っかからない挑発に易々と乗る尼子勢。
ていうか木原さん、鎧もつけずに抜け駆けとか、何やってんですかwww
そして、後先考えず駆け出そうとする輝元を、
犬の鎖を引くように上帯を捕らえて制御するじい様。
なんなの、この楽しそうな戦場は!!!
こういうシーンは映画とか漫画とかで見たいなぁ。

なんか、厳島合戦の緊迫した描写とは全然違ってびっくりした。
あの悲壮感漂う鬱展開は今でも思い出すと涙が出そうだが、
この冨田麓合戦は笑いが抑えきれない。
緊迫はしてるんだけど、厳島とは別の緊張感だな、こりゃ。
言うなれば、ドリフの大掛かりなコントみたいな感じなのかも。

ああ、やっぱりTERUにはこういうおバカな雰囲気が似合うなあ。
かわゆいかわゆい。TERU大好き。
元就も、なかなかどうして、役者じゃないの。
とくに、上帯つかんで引き寄せるとか、マジGJ!!!
元長のときみたいに制止が間に合わなくて追いかける羽目にならなくてよかったね!

えー、次回も続き。塩谷口に配置された吉川勢のお話だね。
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