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2011-12-07

こやつめハハ、ハ(;_;)

やっと時間が取れて鳥取城だよー!
待ってました(私が)!!!

と思ったら、今回は隣の丸山城の話ですぜ。でも前回・前々回も面白かったもんね。
今回はどうなるのかwktk

あらすじ的なもの:
毛利VS織田(秀吉)@鳥取。
端城の局地戦では城を守りきったりしてるものの、
本命の鳥取城・すぐ横の丸山城は、大軍勢に取り囲まれちゃって兵糧も乏しいしかなりピンチ!


丸山扱いの使いを切ること並びに狼狩のこと

鳥取・丸山の城は堅固に守っていたので、寄せ手が猛勢であろうと、攻め落とすことはできずにいた。
羽柴美濃守(秀長)は藤堂与右衛門(高虎)に向かって、
「さぞ丸山の城兵たちは、寄せ手の大軍を見て恐れ、また兵糧の乏しさに難儀していることだろう。
どうにか命が助かる方法はないかと思わない者はいないはずだ。
おまえが使者を送って、城を明け渡せば命を助けてやると言って、調略しなさい。
うまく敵の心を引くのだぞ」と命じた。

藤堂は「承りました」と、
阿字戒(あじかい)源太兵衛尉という者を使者として丸山の城に遣わして
「何もいわずにこの城を明け渡せば、皆の命を助けて伯耆まで送り届け申す」と言わせた。

吉川衆に境与三右衛門・森脇次郎兵衛尉という者がいた。
この二人はこの城の普請のために来ていて、ようやく完成し、
羽柴殿の陣取りを見てから帰ろうということで逗留していたのだが、
くるくると取り巻かれて出ようもなくなったので、しかたなく籠もっていた。
二人して使者に走り寄り、
「藤堂殿の御使者だな。こちらへお入りなされ。山県九左衛門尉がじかにお返事いたしますぞ」と言う。
阿字戒は身の危険を感じたのか、しきりに辞退したけれども、
「是非この中へお入りくだされ」と請われて、しぶしぶと中へ入っていった。

すると境がしっかりと抱きつき、森脇も続いてしがみつく。
阿字戒は夜に聞こえた大力でとにかく取っ組み合ったが、ついに二人がかりで押さえ込まれ、
捕らえられて切岸に引き出された。
二人が「藤堂殿にお返事いたそう」と呼ばわると、敵陣から「あれを聞け」と、多くの人が出てくる。
境与三右衛門が声高に、
「山県九左衛門が申したぞ。先ほどの御使者の口上の趣旨は承った。
委細は阿字戒殿へお伝え申した。御礼のため、御使者の体を分身させてお返しいたそう、とな!」
と言うや、首を中へ打ち落とし、切岸から下へと撥ね落とした。

敵はこれに腹を立てて「それならば一人も助けてやるものか」と、ひたひたと陣を近くに寄せる。
夜は折塀の合間へ提灯を数多く立て、
「蟻が通るのも見逃すまい、城中からであれば鼠たりとて見逃すまいぞ」と責め立てた。
その後井合次郎右衛門・藤堂与右衛門が、夜回りのついでに城の様子をうかがおうとして城の塀際に近づくと、
境与三右衛門はどうやって聞きつけたのか、槍を合わせて藤堂をしたたかに突いた。
与右衛門は手傷を負ったが、辛くも命は助かって帰っていった。

こうして数日が経った。
丸山の中腹の茂みの中に狼が一匹隠れていたが、鉄砲の音に驚いて、
茂みの中を飛び出して右往左往していた。
寄せ手はこれを見て、鉄砲をいっせいに撃ちかけたので、その狼はまた茂みの中へと入っていく。
羽柴美濃守が城方に使者を送り、
「この山に狼が一匹籠もっている。人数を出してくだされ。
こちらからも手勢を出して、長陣の眠気覚ましに狼狩りをいたそうではありませんか」と伝える。
すると山県も「承知した」と、城からも人手を出し、すぐに狼を獲った。
羽柴美濃守はその狼を二つに切り、頭は自分の取り分にし、
尾のほうに美酒十樽、肴十合を添えて城中に送った。

城中では長い籠城で酒が尽きていたので、酒の噂をするだけでも上戸は涎をたらすような頃合で、
皆我先にとこの酒を呑もうと集まってきた。
しかしそれを境与三右衛門尉が制止する。
「いやいや、酒が呑みたいからといって欲に任せて無用心に呑んではならぬ。
敵の謀略で、この酒に猛毒を入れて送ってきたのかもしれんぞ。
まず私がためしに呑んでみよう。それで問題なければ皆も呑むといい」と、
大茶碗に並々と六、七杯を飲み干して、やがて北の窓際に寝転がると一日中すやすやと寝入ってしまった。

城中の者たちは、「境は長く起きてこない。言ったとおり、敵が謀略で毒を入れたんだろうか。
息遣いは別にどうともおかしくないが」と、境の口元に耳を寄せ、
夜は「起きろ、起きろ」と揺さぶった。
しかし境はよく酔っているのでまったく起きてこない。
人は皆、毒に侵されたのだろうと囁きあった。

夜も更けてからようやく境は茫然として起き上がり、目をこすりながら、
「酒は名高い二村(にむら)・鳥程(ちょうてい)・鳥祈(ちょうき)・蒲城(ほじょう)・
桑落酒(そうらくしゅ)にも勝る美酒だった。
劉伯倫劉(劉伶)が『酒徳頌』にこう書いている。
『麴を枕とし糟を藉(しい)て思うことなく慮ることなし、其の楽しみ陶々たり、云々』とな。
私は今日、酒の力で籠城の苦労を癒すことができた」と言う。

人々は、「すぐに呑んでしまえばよかったのに、
境めに騙されて今まで手をつけなかったとはもったいない」と、我先に呑もうとする。
そこへまた境が、「皆が酒の珍しさに呑み競って酔っ払ってしまったら、
敵が寄ってきても追い払えないではないか。私がきちんと分けてやる」と言い出し、
上戸・下戸を分け、その分限に応じて分け与えて呑ませた。

そして城中からも何か返礼をしようとあちこち探したが、
兵糧すら尽きているというのに、贈るものなどありはしなかった。
山県が鉄砲の弾と火薬を二十斤ばかり蓄えているだけだった。
境が「これを贈ろう」と言い出すと、人々は
「これは万一敵が城に乗り込んできたときのために残しておいてくれ。
これまでみんな撃ち尽くしてしまって、これ以外には何もないのだ」と反対した。
境は、「火薬の二十斤程度、あってもなくても同じではないか。
敵があの猛勢でこの城に乗り込んでくるなら、
飢えにあえいでいる城中の兵が、何百斤の弾薬を持っていたとしても、勝てる可能性などないわ。
ただ刀を抜き連ねて一文字に討ち死にする以外にどうしようというのだ。
どうしてこの弾薬を惜しむのか。贈ってしまおう」と言う。

山県もこれに賛同して、弾薬を折に詰めて、
「先日は城中に珍しい美酒を賜り、御芳志いたみいります。
こうなれば当方からも何かお送りするべきかと思いましたが、
長く籠城しておりますので、蓄えているものもありません。
ただ持っているものといえば、鉄砲の弾薬しかございませんので、お送りいたします」と伝えて、
敵陣の前に積み置いた。

この城山にいた狼を敵に贈ったことを悔やまない者はいなかった。


以上、テキトー訳。

対峙してる敵同士が仲良く一緒に狼狩りとか何やってんスか、と思ったけど、
なんなんだよー。切ないじゃないかよー。もうー。
今回はお笑いドタバタ路線でいくんだとばかり思ってたらヤラレタ。

秀長さん、さすがに城中がかわいそうになってたのかな。
狼狩りにかこつけて差し入れとかカッコイイ真似しやがって。
返礼にわずかばかりの弾薬。これしかないからと素直に言っちゃう城中も漢だ!
寄せ手も返礼なんか期待してなかったのに、余計な気を使わせたこっちが悪いんだと思っちゃう。
なんつーかな。敵同士でも認め合ってるというか、いいよな、こういう関係。
ちょっと夜だからか歳が寄っているからか、涙腺がユルユルになっちゃうよ、もう。

境さんのキャラが良すぎる。
大将の山県さんに確認もしないで使者を捕らえたばかりか
敵の目の前で堂々たる挑発の後に首を落として見せる苛烈さ。
敵から贈られた酒を「毒見するわ」とか言って、
大茶碗に六、七杯も呑んじゃうってことはただ呑みたかっただけだよね。
そうやって味方さえ欺く頓知(?)。
しかもそのまま酔っ払ってグースカ寝てるし。
みんな心配してるのに。
それでよく寝て起きたら「酒(゚Д゚)ウマー、超癒された(´∀`)」とか。
くっ、この、この野郎~~~ッ!って、読んでるだけで憎らしくなったよ。
それなのにどこかスッカーンと醒めてて、「弾薬あっても意味ないよね」なんてさ。
みんな思ってても言わなかったことを平気で口にするしさ。
もうここで死ぬんだと思い定めてんだな、この人も。

ああ、もっと鬱々とするのかと思いきや、なんかすっごい楽しいんですけど。鳥取編。
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