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2012-03-23

陰徳記最終章(でもブログはまだ続く)

最後の二章は短いからまとめて読んじゃおう。
今回は朝鮮からの撤退場面と、まとめちっくな最終章です。


諸将、朝鮮より開陣のこと

さて太閤秀吉公が薨去したことが朝鮮に伝わり、報告が諸将に上がると、皆
「こうなっては誰のためにこの地を守ればいいのか。もう本国へ引き揚げよう」などと会議していた。
そこにまた敵が蔚山・順天両城に攻め寄せてきたので、
まずこの勝敗を見定めようと、しばらく城を守っていた。
大明勢がまた打ち負けて退却していき、さて母国に帰ろうと思っているところに、
「五人の大名」と名高い徳川家康卿・毛利輝元卿・前田利家卿・宇喜多秀家卿・上杉景勝卿から、
朝鮮表を引き払うようにとの指示があった。
諸将は約束を定め、一緒にとも綱を解いて帰ろうということになり、皆釜山海の城に集合した。

島津兵庫頭・島津又八郎は釜山海から二里ほど離れたところに軍船をつないでいた。
釜山海の城にいた諸将たちは、順風のときを見計らって城に火をかけると、
同時に乗船して帰朝したのだが、どういうわけか島津兵庫頭にはそれを知らせなかった。
そのなかで島津中書(中務)忠豊は釜山海の城にいたのだが、
きっと兵庫頭父子はこのことを知らないだろうと、
軍艦を整えて敵船を押し破りつつ島津父子がいるところへと知らせに走った。
大明・朝鮮の兵船数千艘が待ち構え、日本勢の行く手を阻もうとしたものの、
なかなか勝てそうにもなかったので、ただ遠くから見ていただけだった。

こうして我が国の大名・小名は皆大阪に上陸した。
その後、幼君秀頼公を守護して太閤の厚恩に報謝しようと、無二の忠勤に励んだが、
皆それぞれに権威を争い、自分が人の上に立つことにばかり腐心した。
また石田・増田などの奉行頭人らの近年の奸邪を快く思わず、
積年の恨みを晴らそうと思う者が多かったので、人々は皆、またこれから天下が大いに乱れ、
下克上が起こる世の中になるかもしれないと、深い淵の上の薄氷を踏むような思いでいた。

しかし石田たちは行いを省みて身を慎むこともせず、秦皇が崩御した後で趙高がそうしたように、
ただ驕り高ぶった振る舞いばかりを続けた。
心ある者たちは、
「今に見ておれ、天下は大いに乱れ、中原の鹿(天下の帝王)を争う世がやってくるぞ。
恐ろしい恐ろしい」と囁きあった。


諸将会盟のこと

太閤秀吉公の遺言に従って、五人の大名と三人の奉行は、
「絶対に野心を抱かず、幼君秀頼公に奉公して忠勤を貫き、天下を太平に守護する」
との七枚起請文を書いて、天神地祗に誓った。
まずその五人の大名としては、松平家康卿・前田利家卿・宇喜多秀家卿・毛利輝元卿・上杉景勝卿である。
三奉行は、石田治部少輔三成・増田右衛門尉長盛・大谷刑部少輔吉継らだった。
五人の大名とはいっても、東の三十三ヶ国の大名・小名はすべて家康卿に付き従い、
西の三十三ヶ国の大名・小名は、皆輝元卿に靡き従って、秀頼公を守ったのだった。

しかし異国の十二諸侯の戦国の七雄といい、魏呉蜀の三国といい、
また我が国においては、平家が西海に内裏を建て、木曽は都を守護し、頼朝は鎌倉にいてそれぞれ威を争い、
天下の兵馬の権勢を握ろうと、躍起になった例は多々ある。
けれども行く末はいざ知らず、今は諸侯がことごとく幼君秀頼公に対して無二の忠勤に励んでいるので、
天下泰平、国土安全が保たれている。
万民も楽しんで時を過ごし、この御代がずっと永遠に続けと願わぬ者はなかった。


以上、テキトー訳。

まず、朝鮮撤退で島津さんち置いてけぼりにするなんてヒドイwww
ていうか島津家の連絡役が遅れただけなのか、最初から島津がしんがり役だったのか、なんじゃないのかな。
いや単なる想像だけど。
朝鮮出兵はほかの研究書を読まないと、「陰徳記」だけじゃよくわかんないよなぁ。
ウィキペディアだと、11月23日に加藤清正ら、24日に毛利吉成ら、
25日に小西行長・島津義弘たちが釜山を発ったとあるけど、
行きも船団を分けて渡ってるんだし、帰りもきっと同じ理由で分けたんだろうな。

しかし前章で「いつまた世が乱れるか」と戦々恐々としてたってのに、
次の章で「皆太平の世を謳歌した」みたいになっててツッコミたい!
無理やりイイ話で終わらせようとしただろ、コレwww
「僕たちの冒険はまだまだ続く」ってアオリが出るような、
打ち切り漫画の終わり方に似ていると思うのは私だけだろうか。
しかし「香川正矩先生の次回の作品にご期待ください!」とはならんのよね。残念。

今回は「陰徳記」最終章を読んだけど、前回の宣言どおり、
次からはまた前に戻って、すっ飛ばしてしまった章を拾い読み続行予定です。
次はどこ読もうかな。山中鹿介のターンとか、元就じいちゃんが死ぬ場面とか、
広家の初陣とか、備中松山城の攻防とか、いろいろ気になるシーンはあるんだけど……
あと、もっと前にさかのぼって陶隆房の謀反~山口平定あたりね。
でもその前に下巻の目次を整えなきゃ、とも思いつつ^^;

明日は明日の風が吹くってことで、行き当たりばったりで進めちゃいますが、
また気が向いたらのぞいてやってくださいませ。
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