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2012-06-20

南条兄弟の悲劇

台風の日にわざわざ飲み屋に顔を出して、他のお客さんが来ないので帰りづらくなって、
飲みすぎてノビてたのはどこのどいつだぁ~い? アタシだよッ!(古い)

てなわけでようやく陰徳記。
毛利が織田と睨み合ってるとき、国境付近の国人衆たちも、二つの勢力に分かれてゴタゴタしてたときのこと。
南条元続は、一時は時分の配下でもあった山田出雲守に夜襲をかけたが、
これは山田が画策した罠だった……!
けど事がうまく運ばなかったから南条は再起不能にはならなかったんだけどね、てとこまで読んだ。


南条没落のこと

南条伯耆守元続は、山田に騙されて数々の勇士を討たれてしまい、世にも口惜しく思った。
どうにかしてこの遺恨を晴らさんがために策を練った。

元続の手の者の、新藤勘介・秋里目(サクワン)など十三人が一味同心して、
山田出雲守に「時節を見計らって羽衣石の城に火をかけます。
そのときに正面から切り入ってください。
そのとき、この十三人が志を合わせて主君を裏切ります」と申し入れてきた。

折りしも同(天正十年)九月二十三日、因幡の国境付近でとある神の祭礼があったが、
これに南城の手勢たちが多数行って、神の御幸を拝もうとしていたが、
いったい誰が言い出したのか、「羽柴筑前守殿は京都で不慮の戦が起きて討ち死になさった」
という噂が立っていた。
南条の若党、二宮源次兵衛尉という者がこれを聞いて、急いで城に帰りこのことを通達すると、
羽衣石の城中の者たちはひどく騒ぎ立てて、すぐにでも城を空け退こうとした。
元続は少しも騒がず、「静まれ」と下知をしていたところに、
新藤をはじめとして例の十三人の者たちが「いい時分だ」と思い、
四、五百軒ほど作り並べられた小屋に、十三ヶ所から火を放った。
そのときは秋風が激しく吹いていたので、あちらこちらに炎が迸り、煙が虚空に充満した。

これを見て、高野宮にいた山田出雲守と嫡子の蔵人は、三百余騎で大手口から乗り込んでいく。
十三人の者たちも内側から鬨の声を合わせて切って回った。
城兵たちは猛火の煙にむせて、弓を引き矢を放つこともできず、
どうにか子を背負い、親を肩に引き掛けて、どこを目指すわけでもなく足の向くまま逃げ出すしかなかった。
伯耆守元続も、「城の大門にも火が移って燃え上がっている。
敵は大手口から鬨の声をあげて責め近づいてくる。こうなってはかなわない」と、
郎党を四、五人ほど召し連れて、城の切岸をすべるでもなく這うでもなく逃げ下りると、
命からがら播磨を目指して逃げていった。

小森和泉守は居城が少し遠かったので山田より半時ほど遅れたが、搦手から乗り込んでいった。
城中では道を引き返して戦おうとするものもいたが、夜半のことで誰が敵で誰が味方かを見分けようもなく、
兵火の煙に目はきかず心も惑わされるので、どうしようもなく我先にと逃げていった。
山田の手勢がこれをしきりに追いかけて、王賀・津村などという者たちをはじめとして、八十九人討ち取った。
小森勢も数人を切り伏せ、そのうえ元続が信長から譲られた栗毛馬などを奪い取って、元春様へと献上した。
山田もまた信長から与えられた天下一槻毛・鬼鹿毛などという名馬を奪い、輝元様・元長様へと献上した。
また尼子家から与えられた残雪という名石をも拾ってきて、元春様へと進上した。

岩倉の城にいた小鴨左衛門尉元清も、羽衣石が落城したと聞くと、
仕方なく、同様に城を空けて因幡目指して逃げていった。す
ぐに上寿院の利菴西堂・尾鴨四郎次郎・北谷刑部少輔などが乗り込んで、朽木という名馬などを奪い取った。

こうして南条兄弟は播磨の姫路へと逃げてゆき、秀吉に「こんなことがあってこちらに参りました」と言うと、
秀吉は「そんなくだらない噂を聞いて秀吉に実否を糾さず、とりあえず逃げてくるなど、臆病のきわみだ。
しかしこの秀吉を杖とも柱ともひとえに頼ってくるとは不憫なものだ。
吉川に了解を取って本国に返し入れてやろう」と言った。
しかししばらくして、秀吉はまた「吉川は謀に秀でた大将だ。
羽衣石は名城だから力攻めでは落としがたいと考え、また元続はもともと臆病な人間だと知って、
秀吉が自害したなどという噂を流して、南条を騙したうえで追い落としたのだろう。
吉川の謀の見事さも、南条の臆病さも、どちらも並び立つ者がないな」と言った。


以上、テキトー訳。

南条さん……なんかちょっぴり同情したくなるね。
しかし正矩は、秀吉に吉川のことを褒めさせるの好きだな!
陰徳記読んでると、秀吉はどんだけ元春のこと好きなのかと思ってしまうわwww
ずっと逢いたい話がしたいと望みながら、結局逢えないまま逝ってしまった元春……やだけっこうステキw
他で見る逸話なんかだと、秀吉はどんだけ隆景好きだったんだよと思うが、
陰徳記は歪みなく元春が愛されてますね別に変な意味ではなく(重要)。

それはそれとして、この間から武士は山賊・海賊と似たようなものなのかって疑念があったけど、
やっぱりここでも盗賊みたいなことしてるよな。
敵城に乗り込んでいい馬取ってくる→上納するコンボ。
小規模でやればただの強盗だけど、この規模でやれば戦争だよね。
人を一人殺すと殺人犯、たくさん殺すと英雄になるって聞いたことがあるけど、
なんかソレ系の無常感を思い出しますた。

さて、次回は出雲の連歌会についてらしい。
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