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2011-12-23

賀春の嶽、ゲットだぜ!

引き続き九州征伐。
高橋の籠もる賀春の嶽の城に続く三の嶽が中国勢の勢力圏内になったとこまで読んだ。


賀春の嶽降参のこと

賀春の嶽の城は、一の嶽・二の嶽・三の嶽といって、峻険に聳え立つ峰が三つある。
三の嶽は麓から上る道が細く滑らかで、山頂は平らになっている。
二の嶽からは、この山をよく知っている者なら、岩の迫を伝い、
木の根につかまってどうにか通ることができるが、山道に不案内な者はまったくお手上げだった。

さて、麓から一町ほど行った山の中腹に城郭が構えられている。
城より上に広い谷があって、郷人たちは、ここに固屋をいくらともなく並べて籠もっていた。
峰からだと深い洞があって人が通れるところがない。
また鉄砲を撃ちかけようとすれば、城のはるか上の虚空を通り過ぎてしまい、
城の追手の城戸口は、古見門左馬允というつわものが堅守していた。

高橋秋種には男子がなかったので、弟の秋月の子を養子にして、自分の娘と結婚させていた。
秋種は死去し、今の九郎はまだ十二、三歳ほどだったが、父の武勇が世人を越えていたので、
兵士たちもまた一騎当千の者たちだ。
義経の家来の武蔵・亀井、義貞の手勢の栗生・篠塚にも劣らない兵ばかりで、
中国勢が雲霞のごとく押し寄せてもちっとも臆さず、
隙があれば突いて出て敵の不意を突いてやろうと勇む様子はあっても、まったく弱る気配を見せない。
さすがに切れ者の黒田も少々責めあぐねていたようだ。
よって寄せ手は城の追手へと山の岨伝いに仕寄を付け、
その後ろに付城を構えて、出雲の国の住人、湯佐渡守を入れ置いた。

そんな頃、毛利七郎兵衛尉元康に仕寄番が回ってきて、家之子郎党たち三百人ほどを差し向けた。
折りしもそのときは風が吹き荒れて外がもってのほかに寒く、
仕寄番の者たちも、こんな夜にはまさか敵も出てはくるまいと油断していた。
この仕寄番は交代で勤めるので、その日の暮れ方に吉川勢が元康衆と交代しようと出て行くと、
佐武善左衛門が「仕寄番の者はしばらく待ってくれ」と止める。
皆、「なぜそんなことを?」と言うと、「ちょっと思うところがあって」とさらに引き止めた。

それからしばらくして、城中から兵が一文字に突き出てきた。
元康衆は、この風の吹きすさぶ寒い夜には敵も手がかじかみ、五体も凍えて、
まさか打って出てくることはあるまいと油断していたところだったので、難なく突き立てられてしまった。
敵はこの仕寄を切り崩し、後ろに作ってあった萱の小屋にも火をかけ、
この明るい火を頼りに湯佐渡の付城へと切ってかかる。

湯はなかなかの古強者で、待ち受けて鉄砲を散々に撃ちかける。
敵があきらめてサッと引き、城中へ帰ろうとすると、少しだけ追いかけて、
手傷を負って後に残った敵を二、三人討ち取った。
この功によって、湯佐渡は秀吉公から御朱印を贈られた。

元康衆が仕寄を切り崩されると見るや、吉川勢は我も我もと駆けつけてくる。
城中の勢はこれを見て、城戸の内に入ってしまった。
吉川勢は仕寄に入り、「台無」などの大筒を散々に撃ちかける。
仕寄に向かった兵たちは、後で佐武に向かって
「なぜしばらく待てなどと止めたんだ。もう少し早く入れ替わっていれば、
敵と渡り合って分捕り高名してやったのに」と言った。

佐武はこれに、「いやそうではない。私は敵が打って出てくることを知っていたのだ。
というのも、今日の昼から持口に飾ってあった槍・長刀を
こちらに気付かれないようにソロソロと内に入れていたし、
その後あの口あたりで城中の兵が騒いでいる様子が外から見えた。
これは、今宵仕寄へと攻撃を仕掛けてくるに違いない。
味方を入れ替えて取り押さえれば勝利できるだろうが、
入れ替わろうとする隙を狙って敵が仕掛けてくれば、きっと利を失うだろうと思ったから、
今しばし待てと言ったのだ」と答えた。

その後は、仕寄を付寄せて、息をも継がずに攻め続ける。
城中はとてもかなわないと思ったのだろう。
しきりに降参したいと言い出すようになったので、
隆景・元長は、黒田勘解由と評定して、高橋が望むままにすることにした。
同二十四日(天正十四年十二月八日直後)、高橋は城から出て、この三将に一礼をして帰っていった。
城中には、検使として、元長様から森脇内蔵太輔を差し籠めておいた。


以上、テキトー訳。

意外とあっけなかった。
これなら調略入れれば攻めなくても落とせたんじゃないか……てのは甘いか。
三の嶽が取られたことでにっちもさっちもいかなくなったんだろうし。

元康……元康なぁ。カッコ悪いけど、そのまま信じちゃうのは抵抗があるな。
カッコ悪く描かれてるのは、やっぱり広家とナカワルだったからだろうかと邪推。
しかし「元康衆」って、実名に「衆」とかつけるのは初めて見たわ。
なんか慣れない。でも確かに「毛利勢」とかだと本隊と区別つかんもんな。

あと佐武さん、敵が出てくるのがわかってたなら、それをみんなに伝えてから交代に行かせて、
敵が「油断してるはず」と突きかかってきたところを返り討ちにしちゃえばよかったんじゃねえの。
わざわざ元康衆が負けるのを見物せんでも、って思った。
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