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2012-01-12

佐々、一世一代大見世場

昨日ポロッと書いちゃってしまったと思ったけどどうせタイトルでわかるからいいか。
そう、登場直後なのにもう末路なんです、佐々さん。

すんごい強くて怖い佐々さんだが領国の政治のほうがアレで反乱起こされて
でもすんごく強いからあっという間に片付けちゃったその後。


佐々自害のこと

関白秀吉公は佐々のこの大勝利を聞き及んで、
「いやいや、佐々の武勇は昔よりも格段に増しているではないか。
もしこの者が野心を抱けば、たちまち天下を覆してしまうに違いあるまい」と思い、
肥後一国を与えたことを今になって千回も万回も後悔した。

佐々は誇りを極めただけでなく好色にふけり、阿蘇宮の神主の娘を奪い取ってしまったので、
この神主は怒りに震え、このことを秀吉に訴えてきた。
秀吉公は、これだけのことで佐々を滅ぼすのもどうかと思ったのか、
肥後の国の一揆勢に対して「佐々の国の運営が邪であると、
具体的に挙げて訴状をよこすように」と内々に指示した。
一揆勢は渡りに船と喜んで、すぐに佐々の政道が邪で曲がっている根拠を
数十ヶ条も書き記して訴えを起こす。

秀吉公はその実否を糺すという名目で佐々を呼びつけた。
佐々はすぐに国を出発すると船に乗り、主従五十人ばかりで上ってくる。
摂津の国の尼崎に着き、さる禅院に宿を借りているところへと、
秀吉公から一柳伊豆守・毛利壱岐守が検使として遣わされてきた。

二人の使者は佐々を刺激してはまずいと、わずかな手勢でなんでもないような振りを装って訪ねたが、
佐々は毛利・一柳に向かってにっこりと微笑み、
「私に腹を切れとのお使いだな」と言う。
二人は「いかにも」と答えた。

佐々は、「今ごろになってとは遅いものだ。
秀吉も、天下を奪える良将はこの佐々しかいないと、さぞ恐ろしく思っているだろう。
私のような英雄が世にあれば、秀吉が天下の主となったとはいっても安心できるものではない。
漢高(劉邦)は天下を統一してから韓信・彭越を滅ぼしたが、
私も同じように武勇と勝運が優れていたから疑われたのだ。
『高鳥尽きて良弓蔵(かく)る(飛ぶ鳥がいなくなれば良い弓も仕舞われてしまう)』とは、
昔の人もよく言ったものだ。
九州が私の武威に服した今となっては、私のような良い犬は煮られてしまう運命にあるのだ。
これは私の武名をさらに鮮やかに飾り立てることになるぞ」と言い放つと、
すぐに沐浴を済ませ、客殿の真ん中にスッと立つ。

「一柳、毛利、よく見ておいて後の世の物語にしてくれ」と、
立ったまま腹を十字に切り、腸をつかみ出すと天井に丁と打ち当てる。
「エイヤッ」と大音声を上げて前の庭へと一丈(約3メートル)も飛んで降りて、
「よし首を打て」と言うと、佐々の郎党がすぐにその首を打ち落とした(天正十六年五月十四日)。

その寺の天井には龍が描かれていたが、今でも血の痕が残っており、
夕焼け雲の中に龍が遊んでいるかのように見える。
二人が帰って報告すると、秀吉公は愉快そうに打ち笑って、
「鬼神のような勇名を馳せた佐々のことだから、金屑のたとえ(賈南風のこと?)が恐ろしくて
そんなことを言い出したのだろう」と言った。
その後しばらくしてから、
「罪のない佐々を無実と知りながら殺してしまったのは秀吉の一生の不覚だった」とも洩らしたそうだ。


以上、テキトー訳。

切腹シーンまでブレないかっこよさ。月岡芳年とかこのシーン描いてくれればいいのに!
きっと香川さんもしくは陰徳記の元になった覚書書いた人は佐々さんが好きだったんだろうな。
憧れと言うべきか。蒲生氏郷もその武勇に憧れたって逸話もあるくらいだもんな。
切腹した宿は法園寺 というところらしい。墓もそこ。とはいっても今は寺自体が移転されているそうな。
まあ血天井なんて残ってないんだろうなぁ。陰徳記も所詮軍記物の一つだしね。

しかし「狡兎死して走狗烹られ、高鳥尽きて良弓蔵る」ってのは福島正則改易のときの逸話にも通じるね。
平和な世の中になったら弓は仕舞われる(武人は用済みになる)ものだ、かぁ。
で、用済みになって放り出されて食い詰めた弓たちが反乱をでかくするわけねw
大阪の陣、島原の乱はそういう食い詰め浪人の一斉大粛清みたいなものだったのかな。

あと、この後毛利勢が上洛して初めて輝元が秀吉に臣下の礼をとることになるわけだけど、
数千人規模の人員を動員して上洛してるわけさ。
そのまま戦でもするのかってくらいの人数だよね。
こんな事件があった後なら「当主が殺されるかもしれない」って不安はあって当然だな。
佐々の二の舞にならないためのあの動員数だったんだな、と思ったら腑に落ちた。

次も九州情勢。
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