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2012-01-16

若武者の遠吠え

前回のあらすじ:
秀吉がいよいよ小田原に出陣してきた。
北条の重臣たちは軍議を開いて、籠城案に意見が傾いていたとき、
若干十六歳の継嗣、氏直が「一戦するべし」と立ち上がった。
家康の場合は小牧長久手の合戦で秀吉に対して武威を見せつけ有利な和睦を結んだが、
現在の北条の場合は状況が違うと、若い嫡子が吠えている。


北条小田原籠城のこと(下)

「また家康の小牧の戦いのときは、秀吉の勢も今より断然少なかったのですよ。
そのときは、備前の宇喜多、安芸の毛利、北国の前田、越後の上杉などは、
和睦を結んだとはいっても、一人も加勢していなかったではないですか。
四国・九州の勢はまだ秀吉の手にも属していなかったころで、
家康はその当時の大敵だったはずです。
だからあのときの秀吉の手勢といえば、現在の旗本衆だけだったと考えてもいいでしょう。
合戦にしても、何度も重ねて戦をすれば秀吉が勝利したかもしれませんが、
四国・中国・畿内・北国がまだ距離を置いていたので、
まず家康が手の下にくだりさえすればそれで勝利としたのでしょう。

今は日本全国が秀吉の幕下に降っています。
安芸の毛利、筑前の小早川、四国の長曽我部、北国の前田・上杉、関東では家康卿まで、
つくづく秀吉に従っています。
兵力が十倍であるだけでなく、日本が一枚岩になっていれば他の方面で憂慮することもないでしょう。
小田原の城に対して、五年も三年も長陣できます。
一城に取り詰められることになっては、どうやって勝利を得るのでしょう。

どうぞ、当家の軍勢軍馬が八千あるうち、その半数を私に与えてください。
天竜川へ打ち出し、十死一生の合戦を遂げ、当家が続くかどうかの攻防を究めてみせましょう」

氏直のこの言を聞いて、もともと逆心を抱いていた成田は、
秀吉に北条の後釜に据えてほしいと申し入れて御判物を受け取り、押し隠していたので、
今度も他の意見を待たずに口を開いた。

「これはあんまりな仰せですな。
ここは小田原に立て籠もって、五年も三年も籠城をすればよいではないですか。
上方勢は元来短気ですから、長陣に飽き果てるでしょうし、
そのうえ兵糧の運送もうまくいくわけがないのですから、一人ずつ退却して帰っていくでしょう。
千剣屋の寄せ手の引き際のようになるはずです。
そうなれば秀吉も心許なくなって長陣はしていられない。
そのときを見計らって、ゴマをすって和を請えばいいではないですか。
そこで本心から和睦するか、また敵が退却しようとするところを追いかけて打ち滅ぼすのかは、
そのときの様子によってまた考えればいいのです。
とにかく味方が勝てる方策は、籠城以上のものはありませんな。
途中までうかうかと出向き、大軍に取り囲まれて一戦で利を失ってしまえば、
それ以上戦うこともできないでしょう。また籠城もままならなくなります。
やすやすと事が運ばないのは目に見えています」

成田はしきりに諫言した。
北条家の滅亡がいよいよやってきたのか、または氏政が愚案に落ちてしまったのか、
五年でも三年でも籠城しようと決まってしまった。残念なことだ。

こうしたところ、山中の城は早くも落去してしまい、
城主の松田兵衛太夫、そして加勢として入れ置いていた宮豊前守が自害し、
北条左衛門大夫・朝倉能登守はどうにか切り抜けて下田の城に籠もったとの報告があった。
氏政父子、またその他の諸士は
「これはどうしたことだ。まさか攻め落とされることはないと頼みに思っていた山中の城が落ちただと。
なんとも口惜しい」と、皆呆然として、
とんでもない戦を起こしてしまったものだと、今になって千度も百度も後悔したが、もう遅かった。

さて今回、山中の城を一手に引き受け、他の勢を交えることなく切り崩したのは秀次公だったので、
「秀吉公は来年には天下を秀次にお譲りになるだろう」と噂された。
天下を統べる武将となる御身には、何であっても器の大きさを示せなくてはいけない。
幸いにもこの乱が起きたので、山中の城を秀次公だけで切り崩させ、
諸人に武勇の優れたところを見せ付けるのがいいと、殿下が仰せになったと聞いている。
だから秀吉公から付け置かれた四人の年寄衆、
木村常陸守・一柳伊豆守・中村式部少輔・白井権大夫が身命を捨てて攻め入ったのだった。

一柳伊豆守が一番乗りを目指して進んだが、城中から鉄砲が雨霰のように撃ち出されたので、
一柳は正面を打ち抜かれて死んでしまった。
中村式部少輔の手勢から、渡辺勘兵衛尉が一番に城に乗り入った。
間宮・朝倉が手際よく動いたので、大手の空堀は寄せ手の死人で埋まって平地になったということだ。

ここまでは聞き及んでいるが、遠国のことなので委細は知らず、追って記す。


以上、テキトー訳。

あかん、武将がよくわからん。
逆心を抱いていた成田さんというのは、『の/ぼ/う/の/城』で自分の城を出て小田原に詰めた殿さんかな。
私もたいがいアレだが香川さんも調査不足のようだしw まいっか。

にしても若武者氏直カッコよろしいな。噂のサッカー狂。
サッカー狂といえば吉川ファンの頭に浮かぶのは元氏さんだけど、
ええい! まだ毛利勢は登場せんのか!
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