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2012-03-31

義統、しっかりしなさい!

久しぶりに更新にこぎつけましたw
一週間深夜帰宅が続くと、さすがに背中とかバリッバリだわ。
そして前に書いたことをすっかり忘れてるわ……。

はてさて、大友よしむーのひどい行跡のあたりまで読んだわけだけど、
今回はそれに黙っちゃいなかった大友の家臣がお説教するよ!
また仏教説話とかがたっぷりと出てきて、すでに泣きそうです。


大友老臣、義統を諫めること(上)

義統が常に側近くに召し使っている者たちが、十人中七、八人が南蛮人となってくると、
義統自身も、日常的に使う言葉が南蛮言葉になってきた。
武道のことは口の端にすらせず、ただ明けても暮れても数寄だけに心を移し、
茶の厚薄、水の軽重、唐土の祖師の墨蹟、和朝の歌人の掛け物などについて評論するばかりで、
陸羽・盧仝の再来のように見えた。

またキリシタンの宗門の行事は、絶対に怠ることはなかった。
南蛮人の好物なので、牛馬の類の肉食を好み、「今日は誰の数寄の会だ」といっては牛を殺し、羊を食し、
「明日は誰の茶を所望する」といっては家猪を煮て、鶏を焼く。
昼は終日茶を喫し、夜は終夜酒を飲んで、国を持ち民をはぐくむ道を忘れ、
敵を滅ぼし味方を助ける謀略は絶え果てた。
何事も南蛮流といって、手荒く乱暴に行い、仏像を壊し経典を焼くことだけを日課とした。

あるとき、近広賀兵衛尉が登城すると、義統は雑談をした後、伴天連の説法を披露して
「賀兵衛尉もこの宗門に入るように」と命じた。
賀兵衛尉は謹んで返答した。
「未来の成仏はさて置き、まずただいまの御行跡こそ、まったく夢とも思えず幻ともわきまえられません。
私は愚かで蒙昧な凡夫ですので、仏法がどんなものかもよく理解しないまま、
いたずらに帰依して暮らしてきました。
しかし儒釈道のだいたいのところを推察いたしますと、人界では珍しいことではありませんが、
仁義礼智信の五常は一つとして欠けてはいけないものです。
その五常のことは、私が申すまでもなく、すでにご存知のことと思います。

さて、老子の道は虚無自然の道理と聞き及んでいます。
これも孔孟の道からは異端として嫌われてはいますが、これも皆一つの道に帰すものでしょう。
仏法もまたさまざまに八宗、十宗などとあるようですが、
上宮太子(聖徳太子)の『説法明眼論』にはこうあります。
『南天の祖師、仏法を分けて二となす。曰く、教内教外これなり。
すなわち如来の正法、口に望むるを教えとなし、心に望むるを禅と名づく』
こういっているので、まず釈尊の残した教えは祖意・教意の二つがあるのでしょう。

天台宗では中道があり、真言宗では阿字本生生と言い、禅宗では直指人心見性成仏と見、
浄土宗では他力往生の旨を守って十念一念と立て、
日蓮宗では真言亡国・禅天魔・念仏無間・律国賊と喝破して
法華の功徳が一切の教法に勝っているとしています。
そのほか法相・華厳・三輪・倶舎などは自立他破の見解を備えています。
皆我が宗門に勝っているといっても、方法はすべて一つに帰すものです。
法に二法はないでしょう。また仏に二仏もないはずです。
すべて釈迦一代の説法を阿難が記述しておき、摩騰迦と竺法蘭が唐土へ渡って、
唐土で鳩摩什羅をはじめとして、すべて翻訳させたのが一切の経典です。
教外というのは、釈尊が花をひねったときに迦葉が微笑みました。
このときに釈尊が『私の正法眼蔵、涅槃妙心は、摩訶迦葉に備わった』と仰ってから、
以心伝心の旨を迦葉が刹竿に行って阿難に伝えたので、
教内も教外も、極めていけばすべて同じ道なのでしょう。

また釈尊がはじめの十七日間は華厳を説法されましたが、衆生の心に響かなかったので、
そこで瓔珞細軟の法衣を脱ぎ、麻衣で草に座して鹿野園において阿含のような小乗を説法してから、
方等部を説き、また般若・法華・涅槃などを説きました。
大乗・小乗は権実の差があるとはいっても、皆同じ法なのでしょう。
たとえば猿楽の太夫は一人ですが、翁の面をつけ、または高砂、田村の面、あるいは鬼の面などの面をつけ、
種々さまざまに舞いかなでます。
見物の人々には老翁に見えたり、美女に見えたり、鬼に姿を変えたかのように見えますが、
もともと太夫は一人です。

法華ではさまざまな説法をもって『方便力四十余年、未だ真実顕れず』と説いていますので、
日蓮宗などは、法華以前の説法を偽りのものとして、成仏できないなどと頑なに申しております。
けれども方便の中に真実を兼ね、真実の中にも方便が含まれるものでしょう。
その根拠は、法華経の中に『方便品』があり、ここでは羊車・鹿車・牛車の方便というものがあります。
仏が法華経で以前の方便の中でいおいて成仏はできないだろうと説いたといっても、これはすべて偏見です。
法華経ができる前に死んだ者は、皆地獄に落ちるのでしょうか。
そうなると仏の広大無辺の御慈悲は欠けてしまうことになりますので、そうではないでしょう。
法華経以前の者たちも成仏はできるはずです。

それというのも、方便とはいっても凡夫の嘘のようなものとはまったく違います。
釈迦がお生まれになるその前であっても皆成仏できるというのに、お生まれになったその後であれば、
さらに安んじて成仏することができるはずです。
仏のさまざまな説法も、風が起き波が起こるようなものでしょう。
また念仏宗は、法華経が王とはいっても、それは上代の仏教を信ずる衆生には最も適した法だったのでしょう。
そうはいっても、今のような濁った末法の世の衆生には合いません。

また禅宗などは教外別伝と立て、則心則仏と立てます。
達磨も九年壁に向かって座し、釈尊も六年端座なさって、
葦の若芽が膝を穿つのにも気づかないほどに修行なさった後だからこそ、
明星をご覧になって道を悟ることもできたのでしょう。
二祖は雪に立って肩を断じ、林際は六十回もの棒の打擲を受け、
雲門は門にまたがって脚を折って悟道しました。
そのほかの祖師も難行、苦行をしたからこそ悟道を発見できたのです。

来世の祖は、『宗門下の大俗五障三従の女人が自力で猛省できるわけがない。
どんなに長い時が経とうとも、成仏できないだろう。
天台宗の一色一香無非中道(いかなる存在にも中道の心理が備わっているということ)という教えや、
真言宗の父母初生則大日などという教えもあるが、世の衆生は欲にまみれわがままばかりなので、
そのまま大日如来になれるわけがない。
ただ阿弥陀のお力を頼みにして、安らかに西方の極楽へ至り、二十九種の荘厳相を直に拝めばいい。
そうすれば無量寿経に記されている阿弥陀四十八願の中で、第十八、念仏往生願に
“私が仏になるとき、すべての人々が心から信じて、私の国に生れたいと願い、
わずか十回でも念仏して、もし生れることができないようなら、私は決して悟りを開きません 。
ただし、五逆の罪を犯したり、仏の教えを謗るものだけは除かれます”としているが、
観経五逆十悪の罪人であっても、南無阿弥陀仏と念じれば、八十億却生死の罪を除いて、
極楽世界に往生できるとも言っている。
もう自力で聖道に至る難行を捨て、他力によって易々と往生できる浄土宗門に帰依しよう』と立ち上がり、
そのほかのどの宗門もすべて、わがままばかりの偏ったものがあると考えました。

私などは今生の人界の法さえもよく存じ上げない愚か者ですので、
来世の成仏・不成仏など、どうやったらわかるというのでしょう。
けれどもこの賀兵衛尉、この愚かな心に思っていることを申し上げます。
まず、三皇五帝がいた遠い昔は、五常の道が大事にされていて、万民は何もしなくても安穏と暮らせましたが、
時代が下るにつれて道が廃れてしまいました。
孔子も聖人の道を貫きにくい世の中だったからこそ『春秋』を著し、
獲麟の一句を最後に筆を置いたとのことです。

孔子・老子のような聖人が世に生まれたときでさえ、五常を守る者は十人中一人か二人いることも稀でした。
ましてやこの末法の世では言うに及びません。
人は皆邪険放逸ばかりで、仁義礼智信の道は夢にも知らぬような顔をして、
毛の生えていない狸奴や白狐のようなものです。
仏はこれを心配なさって、仏のさまざまな法を説き、極楽と地獄の二つを教え、
末世の衆生の善の心を喚起なさいました。実にありがたいことです。

しかしながら、五戒や十戒のうちの一つも持たず、念仏の一返すら唱えなくても、
仁義礼智信の五つさえ正しく守っていれば、菩薩の六度にも勝り、
何万回も念仏を唱えたりすべての経典を千回繰り返し読誦したりするよりも、なお優れていると思います。
いかにすべての経典を写経し、阿弥陀の御名を唱え、南無妙法蓮華経の題目を四六時中唱えていても、
五常に背き、好きなように人の財宝を盗み、夜盗や海賊のような行いをしていれば、
念仏の功力によって死後は西方極楽浄土へ往生を遂げられるといっても、
まず今生は縛り上げられて獄吏の手に渡り、一刀のもとに首を打ち落とされるでしょう。
自分一人だけがそんな憂き目に遭うだけでなく、先祖の面目を汚し、子孫に罪を残します。
そんな状態で九品蓮台に至っても、何の意味があるというのか。
五常の道だけを固く守ろうと、何をするにもその心掛けを怠らないようにすれば、
現世も安穏と暮らせるし、後生もいいところに生まれられるはずです。

自分の心の外に自己を自己たらしめる法はないのですから、心に一字一点の塵芥がなければ、
祈らずとも神に守られ、願わずとも仏が導いてくださいます。
心が邪なまま極楽往生を願うのは、瓦を磨いて鏡にするようなものでしょう。
浄土宗の長老などと申す者は、いかに五常を守っていても願わずにいれば成仏できないなどと悪く言いますが、
そんなものにかまうことはありません。
自分の宗派をさも尊いもののように言い立て、念仏宗に引き入れるために言っているのです。

遠い未来の来世のことだけを願うよりは、まずは近い今生の政道を正しくなさって、
先祖から代々保っていらした数ヶ国をきちんと治め、武威をはっきりと示し、文徳を明らかになさいませ。
五常を正しく守っていれば、後世は自然と仏果に至れましょう。成仏間違いなしです。
人々は満ち足り、己は円満に仏の心を成就できるでしょう。
何も外に向かってあれこれと求める必要はありません。本来無一物の境地に至ってみてください。
上には尊ぶべき諸仏はなく、下にも従わせるべき衆生はいません。
釈迦や阿弥陀がまだお生まれになっていなかったころに目を向けてください。
『浄土論』にも、『真如界の裏では仏と衆生の差別はなく、平等性の内には自他の差別がない』とあります。

こんなことを申しましても、私は外道の見解や偏見を申しているわけではありません。
柳はおのずと緑に靡き、花はおのずと赤くほころんで、皆己が本来持っている色を顕しています。
人間も天から賜った本心・本性を受け取って生まれてきます。
その本性は、仏の心と少しも変わりはありません。
五体もまた仏祖と変わることはありません。
仏にも目があり、鼻があり、口があり、耳があり、手があり、足があります。
人間も同様に目鼻口耳手足があります。何が違うというのですか。
これよよくよく考えてみると、この賀兵衛尉の五尺の体だとて、まったく別物ではなく、
これが仏の体で、この愚昧な心も仏の心なのです。
迷えば衆生、悟れば仏なのでしょう。

こんなことを申しましても、私は祖師の公案は一つも学んだり考えたりしたことはありません。
また天台宗の止観、真言宗の阿字、または浄土宗の五重相伝などというものを授かったわけでもありません。
もとから無智無能であって、とんでもない無智、無能を極めた凡夫でございます。
ただ口に任せてアレコレと言い散らすのは、牡牛がモウと吼えているようなものです。
心が愚かで熱に侵され、寒さに侵されるのは、紅蓮・大紅蓮の氷に閉じ込められ、
火ネズミに尻を焼かれているような苦しみではありませんか。
五常を忘れ、法を犯して首を刎ねられ身を裂かれるのは、針山地獄の責めを受けているようなものです。
これは地獄は外になく、心が目の前の世界をそのように捉えているのです。
すべての法は心の外にはないのです。

外に仏を求めるのは、演若達多が頭を探した(エンニャダッタという女性が
鏡に頭が映らないので頭をなくしたと思い込み、探したものの、頭はきちんとついており、
鏡の裏を見ていただけだったという逸話)のと同じことです。
義統公は心の外にお求めになっているだけでなく、
日域・震旦・月氏の三国の仏法にすらたどり着いていらっしゃいません。
仏法になんら注意を向けずに南蛮の邪法に帰依なさっているのは、
地獄行きの業を自分で作っているどころか、今生で仁義礼智信に背いて仏神の冥罰を受け、
人望に背き、国家を滅ぼし身命を失うようなものです。
なんと口惜しいことか。

これはひとえに、心の一字を磨いていらっしゃらないからです。
何のために磨くのかといえば、仏となるためというのは未来のことですが、
まず今生では五常を正しく行うためです。
もし心が正しければ、成仏をいちいち模索しなくても、自然と仏になれるのです。
仏の身でありながら仏を求めることがありましょうか。
丙丁童子(火の兄弟)が、自らが火でありながら火を探し求めるようなものです。
つまり、国家をしっかりと治めて仁徳を行ってさえいれば、ほかに何をしなくても成仏できるはずです」

以上、テキトー訳。続く。

賀兵衛さん、説教長ぇwww
つーか、こんなに講釈垂れて、よしむーはちゃんと聞いてるのかね?
まだまだ続くんだよ、後半もこんこんと説教だよ。
自分が説教されてる気がしてきて軽く鬱w

なんか大友で説教というと、殿いつの影響かもしらんけど、
道雪さんが宗麟に雷落としてる図が真っ先に思い浮かぶ。
親子二代で家臣にダメ出しされる大友家のイメージができてしまったので、
さらに大友が好きになりまったwww

さて次回も賀兵衛の説教の続きからですぞ~。
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1週間お疲れ様でした('ω`)
毎日午前様のご帰宅だったようで。
私自身そこまでのハードワークは経験したことないので、なんとも言えませんが、体調の方は大丈夫なんですか?
そんな中にコメントにもお返事頂いてありがとうございました。
今日はゆっくり休んでください。

お疲れありがとうございますー!

さすがに土日で発熱したようです(体温計がどこかに行ってしまったので経験則で判断)。
栄養とってしっかり寝たのでほぼ回復しました!
今週もちょっと更新が滞りそうですが、生ぬるい目で見守ってやってくださいな。
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