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2012-05-04

隆景、いかる

イヤッホウゥゥ! このGWにまさかの出会いが!!!
明日デートだヘヘイヘ~イ♪
ついったで知り合った方々だから正確には出会いじゃないかもだけど、
お顔を拝見してお話できるのは楽しみでしかたないぜ!!!
皆さん道中気をつけてね。心の底から安全を祈っています(西国から関東へバス移動らしい)!

さて今回の陰徳記。
流れとしては、秀吉が高松城に押し寄せたけど、地形が邪魔して城攻めできない
→そうだ、水攻めしよう!
ってことで窮地に陥った高松城。
因幡攻めの準備をしてた元春も隆景に呼びつけられたよ!
反対する者もいたけど、元春は駆けつけたよ!


高松の城を取り囲むこと(下)

羽柴筑前守秀吉は、吉川・小早川が後詰に来たと知ると、
二万余騎を分けて後詰のために陣城を構えて入れ置き、残る六万余騎は、次々と堤を高く築き上げていく。
水はいや増しになり、たちまち高松の城中にまで入ってきた。
兵たちは矢倉に上り、または木の枝にすのこを敷いて逃れる。
この有様は、三災壊却のなかでも、水災が二禅天を破ったのもかくやと思うほどのものだった。
巨霊神ではないので、山岳を撃破して洪水を西へ流す手立てもない。
昔の童男丱女(徐福伝説)は船の中でいたずらに老いていくことを悲しんだが、
現在の城中の若者や老人たちは、空しく水の中に溺死して、魚の腹の中に葬られることを嘆き、
巣父鳥窩の樹上の住居とは打って変わって、ずいぶんひどい有様だった。

城中から水練の得意な者を使者に立て、このことを告げてくると、
元春・隆景は、どうにかしてこの堤を破壊しようと策を練った。
しかし敵は大軍で陣の構えも堅固だったので、これ以上近づくこともできずに、刻々と時間が過ぎていく。
そのうちに水かさはますます増し、城中はこれ以上ないほどの難局に立たされた。

こうしたとき、日幡の城に入れ置いていた上原右衛門太夫元将が心替えをして、
城主の日幡六郎兵衛尉を討ち果たし、秀吉の勢を引き入れた。
この上原は隆景・元春の妹婿であったので、二心を抱くことなどまったく心配していなかったがゆえに、
日幡の城に入れ置いていたのに、こうした振る舞いをするとはひどい話である。

元春・隆景がこのことを知ると大いに怒り、
「日幡の城に敵の足をとどめさせておくものか。まずあの城に切りかかって追い落とそう」と言い出した。
国人たちは安国寺恵瓊を通して、
「日幡の城をお攻めになれば、秀吉はその隙に乗じて、猛勢を率いて攻めかかってくるでしょう。
味方は小勢です。十中八九は敗北します。もう少し熟慮なさってください」と諫言した。

元春・元長・隆景は、
「日幡を攻めようというときに、秀吉がその流れに乗って合戦を始めるのであれば、それこそ好都合だ。
敵は猛勢で陣城は堅い。柵を結い、溝を深くして、こちらへ派手てこないのだから、
こちらも手の出しようがなかった。
ああ、皆の言うように、秀吉が我らを小勢と侮って、一戦しかけてくればいいのに。
そうすれば、ただ一挙のうちに存亡をかけて戦ってやる」と答えた。

こうして、日幡は隆景が「他の者に任すところではない」と、備後・備中の勢を差し向けた。
この方面は宇喜多の勢がいて、羽柴美濃守秀長が後ろを詰めている。
もしこれが懸かってくれば、隆景が旗本を率いて一戦し、また秀吉の旗本から後詰があれば、
元春・元長・経言父子三人が駆けつけて一戦することに決まった。
諸卒は「今日こそ京勢の武運が尽きるぞ」と思って、
我先にと駆け向かい、分捕り高名してやろうと勇気を励まし、敵が出てくるのを今か今かと待ち受けていた。

隆景の手勢から、備後・備中の勢が、鉄砲一千挺を先に立て、入れ替わりながら日幡の城に撃ちかける。
そのまま乗り破ろうとするのを見て、日幡に籠もっていた備前の長船・市・福田は、
秀吉から検使に入れられた木村隼人祐をはじめとして、鉄砲競り合いに打ち負けて、
日幡の城を空けてもとの陣に帰っていった。
やがて日幡の城に放火すると、中国勢は引き揚げていった。

このとき、備前の宇喜多家の郎党が、羽柴美濃守にこう進言した。
「敵は小勢で、しかも日幡の城を攻めております。ぜひとも後詰して一戦なさってください。
その先陣に備前勢一万七千余騎がおりますので、この勢で切ってかかれば、
お手勢に骨を折らせたりはいたしません。きっと小早川の手勢を押し崩してみせます。
元春の手勢に関しては、秀吉の御旗本から勢を出して抑えていただければ、
吉川はもとから少勢なのですから、かかってきて一戦することはないでしょう。
ただ自分の陣を破られないようにすれば勝だと思って、控えていることでしょう」

美濃守はこれを聞いてもっともだと同意し、秀吉へと使者を送ってこの旨を言い送る。
秀吉はにっこりと打ち笑い、
「一戦していい結果が出るのなら、宇喜多の家人などに教えられて気付くような秀吉ではないわ。
わしは思うところがあって、今日の合戦はしないのだ」と、
日幡の味方が撃ち立てられ、散々に追い立てられるのを、何もせずに遠くから見ていたのだった。

後に秀吉が天下の権勢を掌握したときに、このときのことをこう言った。
「先年、吉川・小早川が日幡を責めたとき、かかって一戦していれば、
わしが勝利を得られたのは明々白々だったわけだが、
敵が小勢だというのにわざわざ城を攻めるのは、この秀吉に勝機だと思わせ、
うかうかと懸からせて十死一生の合戦をしようという胸懐なのだろうと、吉川・小早川の謀を察したのだ。

もしわしが数に任せて一戦した場合、中国勢が心を合わせて無二に戦えば、
わしが却って勝利を失うかもしれない。
狸が豹を打ち負かすことだってあるのだ。
高松の城さえ攻め落とせば、敵はおのずと退散するというのに、
危ない一戦をしても意味がないと考えたから、できる合戦をしなかったのだ。

また十の内十が勝利と決まっていたとしても、それでも合戦はしなかっただろう。
それはなぜかといえば、高松で一戦して、吉川・小早川を討ち果たしてしまえば、
毛利家は一月のうちに滅びて、長門まではバラバラとこの秀吉の手に入ることになる。
木曽義仲は、源寄頼朝に先立って都へ入り、平家を西海へ追い落とし、
かえってまた源頼朝に目をつけられて身を滅ぼした。
韓信は戦えば勝ち、攻めれば取るの武功をあげたが、高祖の天下を奪えるほどの器があったからか、
ついに高祖に殺されてしまった。
狡兎死して走狗烹られ、高鳥尽きて良弓蔵る。また敵国を滅ぼして謀臣亡ぶ、とも言う。
わしはこれを思って、たとえ百度戦って百度勝とうとも、自分一人だけの判断で戦を決しなかったのだ。

信長を引き出し、わしが先陣として信長の下知を守って一戦し、
そのうえで毛利家を退治したいと考えたからこそ、そのときに合戦をせず、
味方が多く討たれるのをただ見ていた。
わしの深慮を知らない者は、勇が不足していると思うだろうから、
これは口惜しいけれども、大行は少瑾を顧みず、というから、そのまま打ち捨てておいた」
と言ったとのことだ。


以上、テキトー訳。

今回一番驚いたのは、元春・隆景に妹いたの!?ってとこだな。
五龍局さんは姉ちゃんだしな。
ウィキペディアに載ってなかったのと、これまで調べてた中にそんな存在いなかったから、
まじ「いたの? 正矩の間違いじゃなくて???」ってなりまった。
旦那の名前で検索かけると、元就の娘婿って出てくるので、やっぱいたんだろうなー。
女子は存在確認が大変で困るわ。

でもって、妹の旦那が裏切って青筋ビキビキになる隆景が脳内で滾って大変だったwww
他の手を借りるまでもなく自ら出るとは。相当怒ってるぞ~~♪
上原はどうなったんだろうな。景様に膾に刻まれたか……。

あと毛利家の数段構えは惚れ惚れするね。
先陣:隆景の手勢
口の後詰の押さえ:隆景本隊
敵本隊の押さえ:元春本隊
敵を騙すための控え:輝元本隊
見よ、この鮮やかな連携プレーを!!!
数が少なくったって、知恵絞ってるんだねぇ。
こういう戦略大好き。

さて、明日は急遽、西国毛利クラスタのお嬢さんたちとデートなので更新するかわからないけど、
次の章は別方面の攻防戦の様子だよ!
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お久しぶりです。
あーやっと書き込めた♪
上原殿の奥方ですが、三吉氏所生の娘で元清の姉にあたるようです。
上原殿は最後奥方に討たれ、奥方は毛利に返されたけど、その後はいまいち分からない。
三吉氏の子は早死した上二人といい、この娘さんといい、虫けら君たちの中でもちょっと可哀想です。
そして深い戦略眼を見せる元春と今回も血の気の多い隆景。
まったく巷の二人のイメージはどっから来たんでしょうね。
自分は実際の二人はこんな感じだったと思います。
元春兄ちゃんもたよりになる兄貴だったんだろうな~
そういえば『センゴク』の最新刊で二人のやり取りが出てました。
機会があれば御一読下さい。

Re: タイトルなし

わーい! お久しぶりです!
妹情報ありがとうです。ツイッターでも多くの方々が教えてくださいました。
毛利展の系図にも、元清の前に「女子」ってありましたしね。見逃してました。
知識の基礎がウィキペディアってのは、近いうちにどうにかしたいと思いますwww
今回隆景がヤル気なのは、自分が管轄してる山陽だったからかなーと思いながら読んでました。
『センゴク』は鳥取攻めも描かれてるそうなので一読したいです。
最近本屋の漫画コーナーにあまり立ち寄らないので、どこに何が置かれてるかわからず、
まだ探し出せてません(密林利用すればいいのに)!
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