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2012-06-18

毛利VS織田周辺のゴタゴタ

さてさて昨日は戦国時代物オンリーイベントに足を運び、
ハッスルしすぎて、重い荷物を手に提げたまま長時間お散歩とかしてたもんで、
そのせいで首の持病を悪化させて臥せっておりましたぞー(ダメダメ)。
寝たら直ったから、いつもより早起きもできたし、気分よく更新(*´∇`*)

さてさて陰徳記、織田と毛利が睨み合っているとき、
南条との境界あたりでも、ひと悶着あったらしい。


高野宮城合戦のこと

山田出雲守重直・嫡子蔵人は、伯耆の高野宮の城に籠もっていたが、
どうにかして南条をだまし討ちにしてやりたいと心の底から思っていたが、
南条は多勢だったのでいかんともしがたかった。

山田はあるとき、家人の石垣弥介・同何介・野田宗介という者を呼び寄せ、
「おまえたちは幸いにも南条の内に親類も多い。また親しい朋友もいる。
だから、何とか連絡を取って、
『謀反を企んでいる。南条殿に、高野宮の城を夜討ちにしてほしい。我々が手引きをする』と話してみよ。
もし敵が本当だと信じておまえたちの案に乗ってくれば、元続もきっと討ち果たせるだろう。
ともかく言ってみよ」と言った。

その三人の者たちは、「承知しました」と答えて退出し、
その後は何かと半納(勢力の境界地域で年貢を半分ずつ別々の領主に納めている者)の民家に出入りしては、
親しい友の噂などを、それはそれは懐かしそうに語った。
するとその家の主が、「さては何某殿とは従兄弟の間柄なのですか、または他の所縁があるのですか。
もしご伝言でもありましたら、私から申し伝えましょう」と言うので、
三人の者たちは「実にありがたいことだ。それなら頼む。
しばらく会っていないが元気にしているだろうか……」などと、思いのたけを小まめに伝えた。
その家の主は羽衣石へと行くってこのことを伝えると、その友達たちもまた、
石垣・野田らへと、細かく返事を託した。

石垣たちは事がうまく運ぶので面白く思い、その家主を通して「謀反を起こそうと思っている」と伝えさせた。
友たちは「それこそ日本一のことだ。これはよくよく取り結ばなければ」と、
半納の民家へと出かけていき、石垣たちにも「密かにこちらへ出てきてくれ」と言い送った。
石垣たちはすぐに忍んで逢うと、
「我らをそれなりに出世させてもらえるなら、謀反を起こそう。
元続殿が兵力を整えて夜中に惜しいってくだされば、我ら三人が高野宮の城に火をかける。
そのときに切岸から一度にドッと乗り入ってほしい。この三人は東の矢倉の下に向かおう」と言った。

南条もこれを聞いて大いに喜び、
「山田を思うとおりに討ち取れれば、この三人は望みのままに所領を宛行おう」と堅く約束をして、
事前に決行の日時を詰めておいた。

山田出雲守が「これで騙してやれたぞ。決行の日はいつになった」と問うと、
三人は「天正十年八月二十日の夜に決まりました」と答える。
山田はすぐに杉原弥八郎元盛へと、
「こういうことになったので、屈強な兵を三百余人、二十日の夕方にこちらの城へ寄越してください。
お手勢に城を預けておいて、我ら父子は城を出て、法師マロキというところに伏兵を用意しておきます。
元続がこの城に乗り込もうと人数をすべて差し向け、
自分たちが馬廻りの衆だけで控えているとこを炉を見計らって、
そこで兵を動かして、この手で討ち取ってやるつもりです」と言い送った。
元盛はすぐに横道権允に三百余人を添えて、高野宮の城へと遣わした。

横道はまず、由良の城に元盛から籠め置かれていた木梨中務にこのことを知らせ、
城の前を通ろうとしたが、木梨は横道の袂を引いて、
「横道殿、山田はもともと南条の旗下の者です。元続と示し合わせて、味方を騙しているのかもしれません。
絶対に心を許してはいけません。私も心もとなく思うので、一緒に参ります」と、
横道に同道して高野宮へと向かった。
しかし後ろめたく思って、道中では足を止めてばかりでためらっていると、
取り決めの刻限より少し遅れてしまった。
南条はすでに法師マロキまで打ち出ていたが、山田は伏兵を出すことができなかったので、
かねてから謀っていたものとは違う状況になってしまった。

ようやく杉原の援兵が高野宮の城に着くと、すでに日も暮れ、夜半になってしまっていた。
南条は切岸にヒタヒタと押し寄せている。
いい時分だと見計らって、石垣・野田たちは、城より後ろにある小屋に火をかけた。
寄せ手はこれを見て、正面から城へと乗り込んだが、東の矢倉の下に行っても、
そこで落ち合うと言っていた石垣・野田の姿は見えない。
「これは騙されたか」と心配して、「石垣、野田」と呼ばわった。
これに、杉原の手勢も「もしかして騙されたのか」と思った。
石垣らは「もしものことがあれば人質にも」と袂にしがみついてとにかく出ようとしないので、
敵は不審に思い、「どういうことだ、返事をせい」と言うばかりで、城へは乗り込まずに少しためらっていた。

山田は前から計画していた通り、城中の女童らに一度に声を上げさせ、ワッと泣かせた。
そこに野田が走り出て、「ただいま出雲を討ってきました。
石垣は重直を討ったとはいっても、傷を負ってしまったのでこちらには来られません。
早く切り入ってください」と言った。
これは敵を矢倉へと引き入れ、そこで討ち果たそうという謀である。
それなのに野田の兄が一番に乗り込もうとして、宗介は兄を殺されないように、
塀の下から手を入れて突き落とした。
野田の兄はこれを夢にも知らずにまた乗り込もうとするが、
宗介が「ええい南無三宝、今度はきっと討たれてしまう」と思って、
また力を出して拳で胸板を「エイヤッ」と突き、兄は仰向けに倒れ落ちた。
これを三度も繰り返せば、寄せ手は「これはきっとただごとではないぞ」と感じ取り、
城へ乗り入ろうとはしなかったので、山田出雲守は仕方なく鉄砲を揃えて散々に撃ち掛けた。
敵は「やっぱり騙されていたか」と、一度にドッと逃げ出し、
我先にと切岸を滑り落ちて、転びながら引いていった。

城中の兵たちは、逃すまじと追いかけていったが、
なかでも山田利兵衛尉・鍛冶屋市允・塩冶新允など七、八人が深入りして追いかけた。
小川の流れ出ているある村に、柳が生い茂っていたが、
その陰を利用して敵が七、八十人ほど取って返してきたので、深追いした者たちが逆に危ない状況になる。
山田利兵衛尉は肝が据わって頭のよく回る者だったので、
とっさに「敵が引き返してきたぞ。銅将谷の伏兵よ、今だ。
横道権允よ、伏兵を起こして、敵の後ろを切り取ってしまえ」などと、口に任せて仲間の名を呼び喚いた。
敵はこれを聞いて、「取り巻かれては大事だ。ここは引いて元続の旗本と合流しよう」と、また逃げていった。

ここで、誰かわからないが真っ黒な鎧を着た武者が一人、ふてぶてしく、
「絶対に引くものか」と踏みとどまって戦った。
山田利兵衛尉が渡り合っていたが、ようやく切り伏せて取り押さえ、「名乗りを聞こう」と言うと、
相手は「左京だ」と言った。
利兵衛は「さては豊岡左京亮だな。私はこれまで、諸仏諸神に、
豊岡左京をこの手で討たせてほしいと祈っていたから、それが成就したのだ」と嬉しく思い、
急いで首を掻き切ろうとしたけれども、敵は抵抗するし、自身は疲れてのども渇き、目も霞んでいる。
そばに塩冶新允がいたので、「こいつの首を切ってくれ」と声をかけると、
この左京は実は新允の兄だったが、新允はそれを知らずに首を押し切り、山田に渡した。
その間に、鍛冶屋市允は田公松千代を討ち、新允もまた敵一人を討って、皆手に手に首を提げて帰っていった。
山田が首実検をしようと火を焚いてよくよく見ると、豊岡左京ではなく、塩冶左京亮だとわかった。
弟の新允は、「これはなんとしたこと、兄ではないか。
そうと知っていたなら、私の命に代えても助けたのに」と、太刀を投げ捨て、
首に抱きついて声を限りに泣き叫んだ。その心中が思いやられて哀れなものだった。
こうしてその夜、三十余人の敵を討った。


以上、テキトー訳。

敵味方にゴロゴロ兄弟がいるとか、ぐっちゃぐちゃやな。
この辺は、南条が毛利方についたり織田側になったりしたのでしょうがないのかもしれないけど、
敵方に近親がいたりすると、殿様に警戒されないのかな。
というか、警戒されてるからこそ、こうしてアグレッシブに戦おうとするんだろうか。
なかなか悲しい運命だね。

次章は南条さんのこと。
どうでもいいけどこのPC、「なんじょう」て打つと、
いつまで経っても必ず「何条」ってはじめに出てくるからイライラ。
覚えろよ。学習機能ついてるんじゃねーのかあああぁぁぁ!!!
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更新お疲れ様です!
お元気になられて何よりでございます(´∀`)

山田さんは一時南条の被官だったから、敵方に古馴染みが多かったんでしょうね。
この時代なら、領主が交友があれば、お互いの領地のコミュニティと繋がりもできるのかな。
殺伐とした時代と分かっていても、今回のような場面は悲しくなります。
毛利への忠誠心を貫いたからこそ、後に岩国で重用されたのでしょうけど、それまで葛藤も多かったんだろうな(毛利が豊臣に下った後は旧領も無くしてるし)('・ω・)
陰徳記でこういった表にならない人間ドラマが描かれてる所は結構好きです。

Re: タイトルなし

なかなか注目が集まらない人々の活躍が描写されていたり、
それがものすごくステキだったりすると、本当に陰徳記読んでてよかったと思いますね(*´∇`*)
イチオシは鳥取城の支城に籠もった境与三右衛門なんですが、
この思いを分かちあえる人が少なくて、フラストレーションが溜まっていきますw
山田さんもひどいことさせるけど、なかなかの策士ですよねぇ。
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