FC2ブログ
2012-07-21

尼子再興軍VS月山冨田!

打ち込み終わって更新ボタン押さずに寝てしまったあああぁぁぁぁぁ!
アホだwww

さて陰徳記。
尼子再興軍が始動したところで、じゃんじゃん仲間を集めている勝久・鹿チームに対して、
今回は月山冨田城ではどんな反応だったかというお話。


天野紀伊守、敵を方便ること

天野紀伊守為清は、わずか三百ほどで冨田の城に籠もっていたが、
どうにかして尼子と一戦して敵の強弱を確かめようと思った。
しかし、敵はすでに六千余騎にも及び、対して味方はわずか三百騎なので、
下手に合戦をして敵に利をつけては、かえって愚の骨頂になると、思いとどまった。
「しかし今こうして私がこの城にいながら、軽く一戦でもしないで城に籠もってばかりでは、
まるで武略が足りないようではないか」と、ひそかに秋上庵助のもとへと試写を遣わした。

「勝久がこの国へお入りになって、あちらこちらの城を攻め落とされたので、
皆御手に属して、兜を脱ぎ旗を巻く者は幾千万と数知れません。
ですからこの隆重が一人でこの城を守ろうとしても、
蟷螂が隆車を遮る(カマキリが前足を振り上げて大きな車に立ち向かうこと、
無謀で身の程をわきまえない意味)のたとえに等しいではありませんか。
それにこの城はとりわけ、尼子家にとっては数代の間家城でありました。
私の望みを受け入れていただけるなら、この城を明け渡しましょう。

毛利家を滅ぼした後、私の現在の本領に加えて、
どこなりとも五万貫の所領をいただけるのであれば、お味方に加わります。
そうはいっても、ここで何の抵抗もせずに城を明け渡してしまえば、私のこれまでの武名が汚れ、
ずっと大臆病者のそしりを受けることになるでしょうから、それも口惜しい。
芸陽の吉田に置いている妻子も皆首を刎ねられてしまうかもしれないので、それではあまりに不憫です。
ですからどうか策謀をめぐらして、妻子の命を助けたいと思います。

そちらの兵たちを切岸まで詰め寄らせていただければ、私は防戦しかねた振りをして、詰の丸に退却します。
それで和平を結んで城を明け渡し、芸陽へ帰って妻子を自分の城へ移してから、
尼子の発向を待ち受けて、国中で旗を挙げます。
このことを勝久に仰せになっていただき、勝久が了承してくれるのであれば、
早々に兵を差し向けてください」天野がこう言い送ると、秋上はこのことを鹿介に話した。

山中は、「これこそ天が与えてくださった好機だ。
天野が味方に加わって城を明け渡せば、この国に敵城は一つもないのと同じだ。
そうすれば伯耆も残らず手に入るだろう。
尼子を再びこの国の主にしようという杵築大明神の計らいに違いない」と喜んで、勝久にもそれを伝えた。
すぐに秋上庵介を大将として、疋田・遠藤・岸・池田・相良・有村などの二千余騎が冨田の城に押し寄せ、
非常に険しい七曲を一息に攻め上がり、切岸に着くと、ドッと鬨の声を上げた。

以前からの取り決めなので、天野は防戦するふりをして退却するだろうと、寄せ手がすっかり油断している。
隆重は「敵をまんまと騙しおおせてやったぞ」と喜んで、
弓・鉄砲をそろえると、矢間を開けて散々に撃ちかけた。
秋上が想定外の攻撃にあい、「さては騙されたか」と慌てふためいているうちに、
早くも死傷者が数百人も出てしまったので、一旦退却しようとする。
とそこへ、天野紀伊守隆重は、「いい時分だ。切って出よ」と下知をして、
三百余人を前後に立て、七月初旬の朝霧にまぎれて、鬨を上げ鑓衾を作って突いて出る。
さしもの秋上も予想だにしていなかったことなので、
まったく戦線を維持することができずに大勢の兵を死なせつつも、
自身はどうにか命からがらその場を逃れた。

鹿介をはじめとして、皆「天野めに騙されて大勢死なせただけでなく、
浅い智略で敵の思う壺にはめられたと、人々の笑い種になるとは口惜しい」と、歯噛みして悔しがった。
今回討たれた者は、岸与九郎・相良新三郎をはじめ十七人、
負傷したのは岸左馬進など六十余人に及んだそうだ。


以上、テキトー訳。

天野さんの「方便」て……最初はわりと本気だったりしない?
本当に尼子につくつもりじゃなかったの? それで時が経ってから思い直したとか……ちがう?
まあこんな方便がまかり通るんだから、世の中なんて信用できないよね。
ままある手だったのかな、こういう方便。

それはそれとして、今回気になった箇所は、「天野隆重の妻子が吉田にいる」というところ。
つまり人質ですよねっていう。
子供や重臣の子をを人質に送るのは把握してたけど、今回初めて「妻」ってのを見たわ。
妻子を証人として出府させるってのは、どうしても江戸幕府のイメージが強くて、
あと思い浮かぶのは、朝鮮出兵時に秀吉が大名の妻を上洛させたこと程度。
妻を証人にすることも、もっと以前から、習慣や制度としてあったのかな。
けっこう簡単に連れ帰れるようだから、城を預かっている間だけの措置なのかもしれないけどさ。
統治システムも、連綿と続いてきたものを土台に成り立ってるんだなぁと、ふと思った。

さて次章も引き続き、尼子の動きを追っていくようだよ。
スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

検索フォーム
カレンダー
06 | 2020/07 | 08
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
訪問者数