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2012-08-13

舞え舞え浦兵部

だいたいのあらすじ:
国もとで尼子残党・大内残党が暴れだしたので、九州に出征してた両川は元就に呼び戻される。
安全に軍勢を引き上げるために、いったん落城させた立花城には
桂元重・坂新五左衛門尉・浦兵部M勝を籠め置いていたが……

元春・隆景の両将は仲良く喧嘩しつつ無事に長府の元就と合流できたので、
今回は立花城に残された面々のお話。


立花城を明け退くこと

さて立花の城に立て籠もっていた精鋭の兵たちは、
敵が退却する中国勢に追い討ちをかけようとすればすぐに打って出て、
無二にかかって戦死してやろうと、勇気を奮い立たせながら敵陣を見守っていた。
しかし敵は中国勢を追いかけるようなそぶりは少しも見せない。
それなら敵はきっとこの城を攻めてくるだろうと、矢束を解き、鉄砲を磨いて待っていた。

しかし敵は攻めてはこず、大友宗麟から吉弘掃部助が遣わされ、
「こたびは中国勢が敗軍したというのに、この城に残り留まられたことは、
実に忠功の至りであるだけでなく、勇もまた世人を超越した行いである。
これを称美しない者はない。
それにつき、先月この城に籠め置いていた立花弥十郎たちの命を取らずに、
こちらの陣まで送っていただいたので、その志に報いるために、
これからこちらに残っておられる三人の方々を無事に長府まで送り返したいと思う。
だから城を明け渡してほしい」と言い送ってきた。

桂・坂・浦は、「仰せの趣は承知いたしました。
どちらにしても、長府に元就父子が在陣しておりますので、飛脚を送って指示を仰ぎ、
その上でどうするかを返答いたします」と返事をして、このことを長府へと言い送った。
すると元春・隆景の両将は、「我らが無事に立花を引き払うためにこそ、その城を守らせておいたのだ。
今となっては、堅守していてもほとんど意味がない。
早々に敵に明け渡して帰ってくるといい」と返事をした。
桂たちは「すぐに城を明け渡そう」と大友へ伝え、
大友から姫島閑斎・大友駿河守など三千余騎が遣わされ、城を受け取って桂たちと入れ替わった。

そして杵月右馬允・秋友式部少輔など数十人が桂たちを送りに出て、
路地に仮屋をもうけて大幕を張り、酒宴を開いて時を過ごした。
宴もたけなわになると、豊後衆一番の舞の達者が立ち上がって一曲舞ってみせる。
豊後衆は鼓を出してきて、「これをひとつやってみてください」と進めるので、
もともと乱舞に堪能だった坂新五左衛門尉が大鼓を受け取ると膝の上にドウと据え、
大鎧を着たまま丁々と打ち始めた。
浦兵部は「一指し舞ってくだされ」と言われると「承った」とばかりに扇をとって立ち上がる。

桂はというと、「こうして打ち解けたようにもてなしてくれているが、
もしや騙して討とうという魂胆ではないだろうか。
物騒な気配を見せれば杵月の眉間を二つに切り割ってやろう」と、
大きく目を見開いてキッと睨んでいたが、はっと声を上げて
「これにつけても人々に 心なくれぞ呉服とり あやしめらるな面々」と謡いだした。
すると宗勝が扇をかざし、足拍子を丁々と踏み鳴らす。
その様子は、漢の高祖が楚の項羽と鴻門で会見したときに、
項壮が剣を抜いて舞ったというのもかくや、と思うほどであった。

宗勝は渾身の舞を舞い納めると、別れを告げて、「さらば」といって、
仲間たちと肩を寄せ合い、虎の尾を踏み毒蛇の口を逃れたような心持で、
中国目指して帰っていった。


以上、テキトー訳。

敵を酒宴でもてなして無事に送ってやるなんて、大友さんてば侠気の人だなぁ。
領内の寺社仏閣を焼き捨てたり仏像の鼻そいだりするギラギラなそーりんはいつ光臨するの???
こんなことがあって宗麟への印象がよかったからかどうだかは知らないけど、
宗麟も関わっていたというかむしろ主導していたらしい苛政は、
陰徳記では全部義統の業績にされてるよね。

宗麟が桂・坂・浦を無事に送り届けてくれたのは、
先に毛利が立花城を開場させた際に城の将兵をきちんと向こうの陣に送ってやったからなんだね。
自分の行いが巡り巡って自分に帰ってくる、
これが「情けは人のためならず」って言葉の真髄か……

まあそんなことより、今回は扇をさして舞うM勝がツボだった。
なんか妙に笑いが……私はM勝を何だと思ってるのか。
一度はお墓に土下座しに行かなきゃなぁ。

というわけで次章は、大内輝弘の末路らしいよ。
早っ! 市川経好の妻が奮闘したという話は出てこないのかなぁ。
それともこれから出てくるのかな……
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