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2012-10-09

豊国の意地

だいたいの流れ:
一度は毛利勢(主に元春)に出雲を追い出された尼子勝久・山中鹿介たちだったが、
体制を立て直して鳥取城を奪取した。
しかし元春たちが尼子掃討戦に乗り出してくると耳にした山名豊国は、
一旦は尼子に味方して鳥取城に入ったものの先が心配になり、毛利家への帰参を決める。
豊国に騙された勝久・鹿介は、また鳥取城をも追い出され、若桜・私部の城へとつぼんでいった。
豊国のもとには、元春から牛尾大蔵左衛門尉が遣わされ、
牛尾は夜討ちを仕掛けてきた鹿介の勢を跳ね除けた。


私部麓合戦

尼子孫四郎勝久・山中鹿介たちが因幡へとなだれ込んで国中を切り従え、
伯耆へと攻め込んで切ると噂が立つと、では征伐に向かおうかということで、
吉川駿河守元春・同治部少輔元長・小早川左衛門佐隆景は、同八月初旬に芸陽を出発した。

まず元春様に従った人々は、熊谷伊豆守信直・嫡子の兵庫佐隆直・天野紀伊守隆重・
山内新左衛門隆通・杉原播磨守盛重・南条伯耆守宗勝・子息の伯耆守元次・小鴨官兵衛元清・
益田越中守藤兼・子息の右衛門佐元祥・佐波越後守秀貫・三沢三郎左衛門為清・子息の摂津守為虎・
三刀屋弾正左衛門久扶・羽根弾正少弼・宍道五郎兵衛尉正義、
そのほか広田・桜井・福頼・福田・牛尾・吉田・周布・都治・久利・岡本・山田・
香川・飯田など一万七千余騎が先陣に進んだ。

後陣に続く隆景に従う人々は、三吉式部少輔・岡新兵衛尉・同三郎左衛門・久代修理亮・
高野山入道久意・子息の五郎兵衛尉・木梨治部大輔元経・平賀太郎左衛門・
小笠原少輔七郎・同弾正少弼・有地美作守・同右近・古志清左衛門・三村紀伊守・
細川・伊勢など二万余騎だった・この軍勢が伯耆の八橋に到着した。

山名豊国はこれを聞きつけると牛尾大蔵左衛門に向かって、
「吉川・小早川はすでにこの国に上ってきているそうだ。
それなのに私が一度も敵と合戦していないのでは、私に勇がないようではないか。
吉川・小早川勢の到着を待つ間に、私部のあたりへと攻撃を仕掛けよう」と言った。
牛尾も「それがよろしいでしょう」と了承した。

同二十二日、豊国・牛尾たちは、一千五百余騎を率いて私部の山下へと攻め寄せて在家に放火し、
あちこちに結ってあった策の木を切り破った。
そこに、城中からこれを見咎めた進左吉兵衛らをはじめとして一千ほどの勢が、
ほとんどは鉄砲を手にしながらひたひたと打って出、豊国たちに散々に撃ちかけてきた。

山名の手勢の塩冶・佐々木・山口・毛利の八百余騎は無手と渡り合い、
足軽をけしかけて取り結び、しばらく弓矢合戦をしていた。
そこに城中の者たちが山の根をぐるりと回って攻め懸けてきたので、
山名の勢はたちまちのうちに突き立てられて、八百縄手へと蜘蛛の子を散らすように退却していく。

牛尾大蔵左衛門はこれを見ると、手勢の二百余騎で勝ちに乗った敵に懸命に渡り合った。
敵は大勢だとはいっても最初の衝突で備えが乱れており、とりわけ狭い八百縄手だったので、
大勢で一気にかかってくることができずに、難なく突き崩され、一、二町ほど引いていった。

牛尾は無勢だったので、敵を追い払えたのを勝ちということにして、軽やかに勢を引き上げようとした。
そこに牛尾源次郎が大蔵左衛門に先を越されたのを無念に思い、
手勢の二十人ばかりを率いて敵を追いかけ、深入りして戦っていた。
しかし源次郎は左の肩を二ヶ所突かれて、討ち取られてしまいそうになった。
大浦左衛門は「源次郎は私にとっては本家だ。
あの人を目の前で討たれてしまっては、私も今後生きる甲斐がない」と、
源次郎を討たせまいとして、また二百騎を一丸にまとめ上げて打ってかかった。
このとき山名の勢が後陣に続いていれば、敵は大崩になっただろうに、
まったく後に続かなかったので、牛尾は少勢だということもあって突き立てられて退くしかなかった。

大蔵左衛門は命を限りに戦ったが、敵二人と切り結んで、最終的には大蔵左衛門が戦い負け、
岸へと追い詰められてしまった。
もうこれまでかというところに、戦いに活路を見出せなくて引こうとしていた金尾藤三主が取って返し、
走り回って大蔵左衛門を探していたのだが、金尾が大蔵左衛門をやっと見つけて、
「これは危ない」と走りかかると、一人の敵の首を打ち落とした。
もう一人は引こうとしたが、そこに牛尾がツッと走り寄って切り伏せ、二人の敵をどうにか討ち取った。
金尾が助けに来なければ牛尾は討たれていただろう。
危機一髪で、どうにか命をつないだ。


以上、テキトー訳。

豊国ーーーー! 自分で合戦するって決めたんだから、もうちょっとがんばろうよ!
大蔵左衛門も、これじゃそりゃ疲れ果てちゃうよ(´;ω;`)
まぁ、でも豊国の描写に関しては、吉川の私怨を感じないでもないw
憎かったんだろうなぁってのが、よく伝わってくるね。
全力でかかってくる敵は尊敬するけど、敵と自分たちとの間でうろちょろしてるやつが
それなりに成功してたりすると、ムキーッ!てなる気持ちはよくわかるわ。
でもそんなもんよね、世の中って。
豊国は豊国で、自家が滅びないようにするために、一生懸命やったんだもんね。

だが山名氏に興味を持つと取り返しのつかないところに足を踏み入れてしまう予感がビンビンするので、
そっと気持ちを封印するのであった。

さてさて、次くらいには吉川勢登場するかな? かな? してくれよ!!!
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