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2013-02-28

馬上の若武者、汝が名は元春

呑んできまった(*´∇`*)~*ウイック
酒はいいねぇ。心を豊かにしてくれる。懐は寒くなるがな。
しかしあと1週間くらいは納期に追われることはなさそうだな……だといいな。

時間があったので陰徳記。
だいたいの流れ:天文十七年~十八年ごろ、神辺の杉原忠興を平賀に攻めさせつつ、
元就・元春・隆景は山口の義隆のところに拝謁に行ったよ!
陰徳記では隆元も一緒に行ったことになってるよ!
そんでもって今回は、山口から安芸に帰ってくる元就一行の話。


右馬頭元就帰城、付けたり深野入道未来予言のこと

翌けて天文十八年三月十日、元就様父子三人は芸陽の吉田へと帰城してきた。
隆元様はしばらく山口にとどまった。
お供として、志道上野介広良・桂少輔七郎・赤川又三郎・児玉弥七郎・
興禅寺の了東堂などが近侍していた。

さて元就父子が山口を退出すると発表があると、
山口三万間に居合わせた貴人も賤民も僧も俗人も、それだけでなく近隣の男女までが、
山口・鰐石・鯖山・防府あたりまで群れ集って、肩を組んだり袖を触れ合わせながら見物した。
「大内家には近江黒(陶隆房から元春に贈られた名馬)に乗る者はいないから、
きっと元春が乗っていらっしゃるのだろう。
これを見てみたいものだ」と皆目を凝らしていたが、
そこに元春様が、金具に波岸を浮かばせた金覆輪藤の丸に三引領の金物を打った鞍を乗せ、
紫の濃房をかけて尻の革の引っ掛けに熊の皮の泥障をつけて、金鐙をかけて乗って出てくる。

近江黒は気質が荒いのでしきりに逸り、蹄を何度も打ち鳴らしながら足を跳ねさせて躍り上がる。
元春はそれを力任せに乗っていたので、近江黒の口は避け、
白い泡が左右に流れ出して轡を伝い、流れる血も混ざって薄紅になった。
二筋より合わせてかけていた手綱も役に立ちそうにはなかった。
これを見ていた老若男女はすっかり感心して、
「元春は器量といい骨柄といい、なんと勇ましい良将だろうか。
義隆卿が深く気にかけなさって陶と兄弟の契約を交わさせたのも道理だ」と、皆感嘆した。

見物の衆の中には、年齢が七十以上かと見える白髪の老翁が一人で杖にすがり、
群集に揉まれながら額から顎まで滝のような汗を流していた。
その老翁が鼻水を押し拭う様子を見ていた人々は、
「まあ、とんでもない年寄りが見物していること。
あんな老人は、ただ家の中に引き籠もって布団を担ぎ、埋もれ火に足をかざしながら、
煮た餅や煎茶を楽しみ、北枕で眠っていればいいのに。
起きたら念仏でも唱えるか、そうでなければ参禅学道に励めばいいものを」と、
憎らしげに思っていた。

老翁は意に介さず、辺りの者たちにこのように語ったそうだ。
「なんとまあ、元就の果報はすばらしいものだ。
少しずつ武威も盛んになり、いずれは中国の大将になるだろう。
きっと十年以内にそうなるはずだ。

国に意見する家臣がいればその国は必ず安定し、
家に意見する子があればその家は必ず栄えるという。
となれば、家の盛衰は子の賢・不肖に左右される。
嫡子の隆元は勇も優れているが、愛和の道にも深い理解があり、そのうえとりわけ孝行者だという。
舜王は孝をもって天下を治めたそうだから、隆元もまた数ヶ国を統治できる器だ。
次男の元春は智・仁・勇ともに備わった武将の器だと聞いている。
元就のもとに元春がいるのは、唐の高祖神尭皇帝に世民がついていたようなものだ。
三男隆景は才知が世に傑出した仁将の器だと聞く。
この私も、あと十年ほど生き延びて元就の行く末を見てみたいと思うよ。
これにつけても、隆元と内藤興盛との所縁が結ばれ、
元春と隆房の兄弟の契約が取り交わされたというのは、すばらしい謀だと思う。

しかし元就はもう五十を過ぎたようだ。
若いときは丹比でたった七百貫を領し、
その後二十七歳で毛利家を相続して吉田の三千貫を知行されたという。
大内・尼子という名大将、元就より百倍も大身の弓取りの間に挟まれていらしたからか、
元就自身はまだ一国の主にはなれていない。
きっとこの人は、大内を後ろ盾にして尼子を滅ぼしてしまうだろう。
もしこの人が備芸石の地を手に入れたならば、後々は大内の家に災いをもたらすだろう。
大内・尼子の両家が元就の手に属せば、天下に旗を挙げることだって簡単なことだ。

しかし元就の年齢ははや百の半分を過ぎてしまった。
天下の権勢をつかさどるまで、命が続くかわからない。これだけが元就の完全さを欠く。
ああ、この人の歳をあと十歳か十五歳若くして、
私もまた三十ほど若返って、行く末を見てみたいものだ。
そのときがくれば、このじじいの未来の予言はまるで神の子のごとくであると、
人々も思うだろうに」老翁はそうもっともらしく語ると、
涙を押し拭い、鼻汁を啜り上げ、杖にすがってよろめきながら帰っていった。
いったいこの老翁は誰だろうと思っていると、後に聞けば深野の入道という者だったということだ。


以上、テキトー訳。

深野の入道って誰やねん……?
思い当たる節がまったくないのが残念だけど、
元就や元春らのすごさを周囲のモブ的なキャラクターの口を借りて喧伝するというのは、
実によく見られる手法だね、正矩w

今回のハイライトは近江黒にまたがる元春だね!
キャーカッコイイ! こっち向いて!
私もそばに行ってバシャバシャ写真撮りたかったぜ……
うまく撮ったり撮った写真を整理する能力は欠けているんだが(だめじゃん)。
しかし暴れ馬に力任せに乗っていいものかどうかはちょっと疑問www

さてさて、次の章は義隆様が本領発揮するっぽいよ!
何の本領って、あれであすよあれ。
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