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2013-03-16

冷泉隆豊の帝王学

日が開いてしまったけれど、仕事で帰りが遅かったり漢文につっかかってたりしたよ_ノ乙(.ン、)_
くさくさするので漫画に手を出したりもしていました。
やだ、『へうげもの』、広家ほっとんど出てこないけど面白いじゃないの……!
でも1コマ見っけたよ、広家(*´∇`*) ニョロニョロ兜にDQN顔だったwww

そんなわけで逃避しながら陰徳記。これまでのあらすじ:
大内義隆があまりに文化行事にのめりこむので、冷泉隆豊は諫言をし、
義隆もそれを受け入れたものの、改善は見られなかった。
また、義隆は相良武任を重用して政務の一切を任せていたが、
武任が身勝手な人治政治を行うので、隆豊はまた義隆に長い長い説教を始めた。
今日はその続きから!


冷泉判官隆豊、諫諍のこと(下)

「こうは申しても、相良と同じように物を考えてはなりません。
ただ倹約を重ねて民を豊かにし、国を富ませてゆけば、
財は求めずとも向こうからやってくるものです。

今の武任の政治を見ると、主君とともに贅沢を極め、民の財を貪り取っています。
賦課を重くして民が年貢を納められなくなったときには、年寄りの親をさらい、幼い子を奪い、
水龍といって、冬の寒風が肌を裂くような時期に、
水中に木を立ててそれに老親や幼子を縛り付けて水に漬けておけと獄吏に言いつけて、責め苛むのです。
何枚もの衣を着て炉のそばで火を焚いていてもなお身が凍え手がかじかむ時期だというのに、
この水龍の責め苦は想像を絶します。
脛まで氷に閉ざされて耐え難くなると、親は子の名を呼び、子は親を呼んでわめきだし、
あれこれと助かる手立てを考えては試しながら、むなしい望みを抱いて嘆き悲しむのです。
その有様は、まさに紅蓮地獄や大紅蓮地獄の氷にとらわれた罪人たちの叫びのようです。

これだから、民たちは武任の苛政は猛虎よりも恐ろしいと感じて、他国へと逃げ出しています。
そのまま国にとどまっている者たちも、貧しさに身を細らせ、
食事も満足にできないから農耕に励む力もなく、田畑は皆荒れていきます。
そうすれば年々租税は少なくなり、租税が減れば将もまた同じように貧しくなります。
これでは利など少なく、ただの大損です。
民の財を貪り取れば取るほどに、将の財産も乏しくなるということを、あの男は知りません。
武任の才知は女人のような浅知恵なのです。

民が貧しく空虚な国は、勢が一万は集まるべきところ、二千、三千しか集まってきません。
この二、三千の勢もまた貧しいので、進みやすい道を整備することもできずに道を失ってしまいます。
道がなければ他国に行きようがありません。
また我が国に敵が攻め入ってきたら、城を守るにも兵糧が乏しければ
軍勢を養うことができないでしょうから、敵兵の攻撃を防ぐ力がなくなります。
敵に攻められずとも城へすべて落ちてしまうでしょう。

こればかりか、万民は邪政に苦しめられているのですから、
侍なら徒党を組んで反逆し、民は背いて一揆をくわだて、
弓を引き矢を放って復讐をしようとするはずです。
『上が暴虐を行えば下はたちまち反逆する、重い刑罰がみだりに行われれば、民もまた国を害する。
これを亡国という』という言葉は、今の武任の政治そのものです。

過ちだと気づいたら、必ず改めさせてください。
政治に邪心を入れずに仁徳を施し、士を愛し民を憐れんでくだされば、国はおのずと富むものです。
国を富ませ民を豊かにする秘訣は、将が倹約を基本として贅沢を憎むことにあります。
智士や勇兵を召抱えるにも、仁政に力を入れる必要があります。
政治によって福が民に及べば賢人が国に帰り、福が虫けらにまで及べば聖人までもが戻ってきます。
賢人がいる国は強く、聖人がいるところでは、世界のすべてがわかるのです。
賢人を探し求めるには徳が必要で、正しいことを行うには道理が大切だと申しますので、
道徳仁義に専念し、政道におかしなことがないか、きちんと考えてください。

それに前代よりも領国があまりに大きくなっていらっしゃるからか、
備芸石の国人たちに対して、ひどく無礼な扱いが目に付きます。
礼は士の帰するところであるという言葉もあります。
勇士や謀略家を召抱えるには、礼を重んじなければいけません。

その昔、蕭何が漢王に対して、『韓信は国士無双です。
天下を争うときには必ず必要な武将です』と言いました。
漢王は蕭何の言葉を信じて韓信を招きましたが、そのときにはことのほか礼を尽くしたそうです。
また、燕昭王は台の上に黄金の山を築いて賢者を集め、郭隗に支持して礼を厚くして遇したからこそ、
楽毅が魏からやってきて、処辛が趙から移住してきました。
四方の賢者は皆この地に集まったそうです。

ですから、賢者は、明君が賢者を求めるやり方を必ず見ているのです。
清廉潔白な士はその礼儀に注目しているし、節義の士はその道理に注目しています。
それに、昔の言葉にも『道徳仁義に礼がなければ、紛争や訴訟にも礼が備わらずに解決しない。
君臣・父子・兄弟の仲に礼がなければ、国は揺らぐ』と書かれています。
すべてのことは皆礼を基本としております。

備芸石の国人のなかでも、毛利右馬頭元就・吉見大蔵大輔正頼・宍戸安芸守隆家は、
どれも数万の軍勢を統べられる良将の器を有した武士です。
軍勢を任せ黄金の山を築いてでも崇めるべきなのに、そうなさらないのは実に失策です。
当家の家臣の中では、陶尾張守が大強将の器のある男です。
君主は臣下を使役するのに礼をもってすると申しますので、きちんと礼儀正しくなされば、
陶もあなた様に対して忠をもって応えるでしょう。
それなのに、武任の言いなりになって、陶などの者たちにまるで取り合わないのでは話になりません。

道徳仁儀礼の五つは一体のものなのです。
『道は人が踏むものであり、そこに至る筋を忘れなければ、すべての道を使える。
徳は人が得るものであり、それを欲する人が使う。
仁は人が親しむものであり、慈恵側隠の心があればそれは遂げられる。
義は人が口に出すものであり、善を賞し悪を罰することで功を立て事を立てる。
礼は人がまとうものであり、日夜政務に励むことで人々の規範となる。
これらが人間の基本であり、一つでも持たないくていいというものはない』とも言われております。

この五常を正しく守り、賞罰を明らかにしてください。
人を見て賞を重くし、罰を軽くせよとも言います。
これも仁徳愛和の道に深く、確かにいいことなのですが、
賞罰の軽重も、同様に中庸を守るべきです。

恐れながら、あなた様の御行跡には、文はあっても武はないように見えます。
このようなことでは下々の者たちを御すことはできないと言い伝えられておりますので、
文武双方を大切にする将軍の才が望まれます。
もしまた文学の些細なことに拘泥してその真髄を知らないのでしたら、是非を論じることもできません。

いつも武任は、法を犯した重罪の者であっても、自分と親しい者であれば、
『罪が疑わしい場合は罰を緩くせよ』という言葉がこれが仁政の手本だと言って、緩くしてしまいます。
ですから下々が上を恐れることがなくなり、当家の法がひとつとして立ち行きません。
勧善懲悪だというならば、どんな些細な善でも賞し、軽微な悪でも罰さなければなりません。
そうしなければ善が広がり悪が衰退することはないでしょう。

現在武任が智人だ賢人だと言って推薦している者を見てみると、
皆悪知恵が働いてゴマすりばかりがうまい者ばかりです。
こうした者たちは、主君が乗り気になるのなら、士農工商すべてか苦しもうとも気にせずに進め、
気に入られることばかりを考え、後の災いさえ考えずに民の財を貪ります。
自分に都合のいい働きをする者を、主君を大切に思う忠功の者だといって推薦し、働かせます。
それどころか、国を富ませ民を楽にする徳を行おうとする者のことを、
主君をないがしろにして万民を救おうとするのはまさに逆臣であると讒言します。

一善を廃するときには多くの善が衰退する、一悪を賞するときにはすべての悪が集まる、とも申します。
諸善を廃し衆悪を賞する武任を重用なさるのですから、
きっと国が滅びあなた様の身まで失う時が到来したのでしょう。
どうか、『善はその助けを受け、悪はその誅を受ける。
さすれば国安んじて衆善に至る』という言葉を信じ、
近習・外様のなかから清廉潔白な士を選び抜いて政道を任せてください。
主君の賢明さを見せて、侮る下民を罰し、武任を速やかに処刑してください」

冷泉隆豊は言葉を尽くして義隆卿を説得した。
しかし義隆卿はこの諫言を少しも活かさなかったばかりか、
隆豊が武任の権勢を妬んでこのような讒言をしたと考えたので、
隆豊は義隆卿の御前から次第に遠ざけられ、武任はさらに出世した。

「鸞鳳は伏竄し鴟梟は翺翔す、闒茸尊顯せられて讒諛が志を得たり
(すぐれた人物が逃げ惑わなくてはならなくなり、悪徳の者が跋扈する、
愚者が一世を風靡して媚びへつらい、人を悪し様に罵る者が出世する)」と書き置かれたのも、
このような暗君の下であったろうと、あきれ果てるばかりである。


以上、テキトー訳。

えーとまず、武任さんのサドっぷりに引きました……
領民をいじめ抜いて税を取り立てるってのはよくある話だけど、
老人や幼児をさらってきて冬の水に漬けて泣き叫ばすとか。
しかもその行為に「水龍」って名前がついてんだよ!
ってことは何度も行われてるってことだよ!
そんなことしたって、出せないものは出せないのに、ただ「水龍」を楽しんでるだけとしか!
とまあ憤りながらも、物語の都合上オーバーに書かれてるんだろうとは思いつつ。
物語としてなら、こういうタイプのドS代官だの領主だのは好物なんですがw

しかし隆豊さん、博識なのはいいけど私の頭がついていけないよ~_ノ乙(.ン、)_
文句は正矩につけるべきか。正矩! 読みにくい!!!
しかし、「民が富めば税収も自然に増えて云々」て道理は、現代にも通じるよね。
税率は上げずに庶民の所得を増やす(貨幣経済下では消費を活発化させる)のが税収アップの秘訣だよ!
ということなんだろうな。
現政権は果たしてそういう方向に向かってくれるのか……
ボーナスだけでも増えるといいな! 消費するからお願い!!!

それはそれとして、この話を読んでて思ったんだけど、
義隆をまっとうな主君に教育しまくるゲームとかあったらやってみたいね!
主人公は義隆で、委員長隆豊ルート、蠱惑的武任ルート、昔の彼氏陶ルート、
享楽の観世三郎ルート、人材うなる毛利家ルートなどがありますがこれじゃただのBLゲーじゃねえか。
切腹_ノ乙(.ン、)_

さてさてお次は……あらまあウフフ。
陶隆房と相良武任の仲がこじれるみたいですぞ!
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