--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2013-04-15

愛すべき人々

さてさてうふふ。久々に毛利家文書を眺めたのです。
手紙ではない(と思う)けど、輝元の覚書に、
広家と話したことをメモしたものがあったので、それを読んでみた。
まあ例によって、かなり思い込みの激しい自分なりの訳になってしまったけれども。
だって主語とか目的語とかがわからないから推測するしかないんだもの。

輝ちゃんがすごくいいこと言ってる気がするんですよ、今回。
輝「ちゃん」じゃねえな。輝元さんだな(`・ω・´)

「覚書」という体裁だけど、読んでみて、
輝元から秀就へのメッセージなんだろうなと感じたので、そんな風に訳してます。
時期的にはおそらく、秀就が国入りを果たした慶長16年末以降、
広家が「如券」を名乗るようになった元和元年以前のどこかだと推測。


●毛利宗瑞(輝元)自筆覚書(毛利家文書1189)

「広家へ申したる条々」

一、私は広家にこう言った。
  「おまえはあまりに控えめすぎて、実は内心腹が立っていたのだ。
   私はおまえが若いときから見知っているから、そういう人間だということはわかっている。
   その私でさえ、ときには腹も立つというのに、
   秀就はお前の性格など少しも知らないのだから、頼りにならないと思っているだろう。
   だから、自然と誤解も生じるはずだ。
   秀就と広家が意見交換をしないままだと、だんだん疎遠になっていくだろう。
   そういうときに両方に悪口を吹き込む者が出てきては、一大事だ」

一、私がそう言うと、広家はこう言った。
  「仰せはもっともなことです。
   けれどもこれはそもそも、生まれついての性分です。
   そのうえ若殿様はまだお若いのでことさら大切に思っております。
   少しでもお気に障ったらいけないと考えて、控えておりました」

一、また私はこう言った。
  「もちろんそれもわかるが、しかしそれは人によるものだ。
   この間のことは、私が一通り聞き出して、すべて承知している。
   秀就は、おまえに物事を相談しているのに、
   おまえが何も言い出さないから、とてもがっかりしたようだ。
   とりわけ内々に相談しているときには、いつも遠慮ばかりして発言を控えてばかりだと、
   何でも悪い方にとってしまうものだ。
   何事であっても、顔を合わせて、互いに考えを言い合わなければいけないよ。

   それに、長門(秀就)の気に障りそうな話題なら、
   豊前(児玉豊前守景唯、秀就の母方の伯父)を通して言えばよい。
   何につけても豊前に相談するようにと申しているではないか。
   とはいえ、直接話をすることが人の命(一番大切なこと)なのだから、
   くれぐれも心の隔てがあってはいけない。
   そう心がけることが大事なのだよ」

一、広家はこう言った。
  「私は病気がちで引き籠ってばかりいるので、頻繁に出仕することができません。
   だから若殿様は、私を心の捻じ曲がった者だとお考えになると思います」
  だから私から伝えてほしいと言っていた。
  私は、
  「そのことは早々に私から伝えよう。気にすることはない。
   もちろん私や秀就が呼んだときでなくとも、
   用事があれば、夜でも夜中でも来て話してほしい」
  と言ってある。

一、結局のところ、おまえ(秀就)が威圧的だからなのだ。
  人が心安く物を言えるようでなければいけない。
  この前に萩に来たとき、おまえが人を恐怖させる態度だったから、
  広家もまだ萎縮している。
  私はこう言った。
  「秀就はちっとも恐ろしくなんかないぞ。安心してくれ。
   今はこの前とはすっかり変わっているから、我らをもっと心にかけてほしい。
   長門の心持ちも、前とはがらりと変わっている。
   何でも大事に考えているよ。
   おまえとの間柄で、遠慮などされてしまったら、まったくがっかりしてしまう。
   きちんとそのことを心に留めておいてくれ」

  そのように言ってあるから、私が広家に言ったことが違ってしまわないように、
  おまえもよく身を慎んで、気を引き締め、
  たとえ山が崩れかかってきても、
  私が申したことを一筋に心がけるのが大切だよ。
  私の言ったとおりにせずに、無分別でいたならば、
  この御家は滅亡すると肝に銘じなさい。
  御家がよくなるのか、それとも悪くなるのかは、おまえの心一つにかかっているのだ。


以上、テキトー訳。

なんてことなの。
輝元がナイス上司でナイス父親じゃねえですかかちくせう><
自分の跡継ぎと信頼する重臣の間を、ちゃんと取り持ってたんだね。
輝元はこれだから好き!!!
馬鹿だのなんだのdisられることの多い人だけど、
こういうのを読むにつけ、なかなかの人格者だったんじゃないかと思うんだ。

あと新しい発見。
ヒイさんてば、輝元から見ると「遠慮がちにすぎる」性格だったんだそうな。
そうだったの……? 世間的にもそういうキャラクターってイメージはないよね。
あんまり自分から話さない広家を、輝元が突っつき突っつき意見言わせてたのかなw
また新たな一面を発見ということで、私としては大満足の覚書ですた(*´∇`*)

これを契機に、少しずつ書状類とか読んでいきたいな。
広家の息子広正と、輝元の娘竹姫の縁談に関連した書状類が気になってるんだよな。

しかし輝ちゃん、よく広家のこと見てるなぁ。
これは、愛?(腐)
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

検索フォーム
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
Twitter
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。