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2011-10-10

冨田城攻め菅谷口――怪物退治もあるよ!

前回のあらすじ:
出雲に来た輝元がじい様に初陣をおねだりしたため、
毛利勢は三手に分かれて尼子勢をいたぶることになった。
菅谷口に配備された備後勢の働きやいかに!?

……ええ、ここまでコピペですが何か?


冨田の城下三ヶ所における合戦のこと(4)

また、菅谷口へは小早川隆景、そのほか出雲の米原平内兵衛尉、
伯耆の杉原播磨守・南条豊後守宗勝が馳せ向かい、
城中からは八郎四郎秀久に立原備前守・目黒宗六・池田入道・
本多与次郎・卯山飛騨守らが三千余騎で打ち出てきた。

米原は当国(出雲)の者なので、是非とも先陣を任せてほしいと何度も訴え、望んだ通りに先陣を任された。
敵味方とも射手を進め鬨の声を上げて槍を合わせるが、やがて足軽を押しのけて乱戦となり、
寄せ手からは米原の郎党、半ノ上源介が名乗りを挙げ、城兵からは本田与次郎が名乗り出て一番に渡り合う。
どちらも日頃からよく知った仲なので、互いに莞爾と打ち笑って駆け寄った。

半ノ上が「やあやあ本田殿。面目もない槍を披露いたしますぞ」と声をかけた。
半ノ上の主君の米原平内は、若かりしころ容顔が優れて美しかったため、晴久の寵愛がとても深く、
所領を数箇所与えられたにもかかわらず、その厚恩をすっかり忘れて今は敵の一味となっている。
実に忠臣義士の本分に背いた行いだと、たいそう恥ずかしく思ったからこその半ノ上の言葉だった。
面目もないという言葉は、半ノ上の心に節義があることを示していて、
主君とは違って立派な心栄えだと、人は皆感じ入った。

半ノ上と本田はすぐに渡り合って激しく戦ったが、
半ノ上は主君の不義を咎める天罰を身に受けたのか、たちまち突き伏せられて、
ついに本田に討ち取られてしまった。

この者が苗字に「半ノ上」と名乗っているのは、こんなことに由来している。
昔、冨田川の天の渕というところに
大きな「はんさけ(テイ魚。テイは魚偏に帝。山椒魚のことと思われる)」がいた。
この魚がよく人を襲ったので、その渕の辺りの四、五町(500メートルくらい)の間は、
人の往来が絶えてしまった。
ここに、今の半ノ上の五代前の先祖で、半ノ上弾正忠という者が、
「山椒魚などに妨げられて道の往来を絶やすなど、ばかばかしいことだ。
どんな悪魚といっても、まさか人の力にはかなうまい。私がその魚を退治してやろう」と言いだした。
鎧をがっちりと着込み、兜と頬当をしっかりとつけ、先祖伝来の二本の太刀を抜き身のまま持って、
川上から流れるように泳いでいく。
その山椒魚は口をあけて待ち保けていたところで、人が一人流れてきたので、大喜びしてすぐに丸呑みにした。

半ノ上は口の中に頭が呑まれようというとき、刀を横に突き刺した。
刀はその魚のエラに刺さった。「無門関」を記した恵開が一つの「無」の字を示して言い置いた、
「焼けた鉄の玉を呑んだときのように」、呑み込む事も吐き出すこともできずに、
その魚はたまりかねて水中を飛び出し、川原に一町ばかり這い上がった。
半ノ上が刀でエラをズタズタに切り裂くと、ついにその魚はその場所で息絶えた。
それで「はんさけの上」と書いて「ハンノウエ」と読んだということだ。

こうした者の末裔であればこそ、心栄えも代々世間の人とは違っていたらしく、
この源介もこれまで何度も武名を上げたが、今回も比類のない討ち死にを遂げたのだった。

杉原盛重は城中の兵、目黒甚四郎を危なげなく討ち取り、南条宗勝の郎党が池田宗六の首を取った。
尼子勢の本田豊前守はわが子の与次郎が駆け出していったのを影ながら守ってやりたいと考え、
岩倉寺に出て山下の合戦の様子をうかがっていた。
与次郎が菅谷口で追いつ返しつしているのを見て、岩倉寺から五百ばかりで挟み込み、
横合いから敵の真ん中へ突きかかる。
寄せ手はたちまち追い立てられて退却した。
隆景はこれを見て、「先陣の勝機を逃したぞ。入れ替われ」と命じた。
備後勢の木梨・楢崎・三吉、小早川の手勢末長七郎左衛門・真田孫兵衛尉・
河井大炊助・山田新右衛門・草井式部少輔・南兵庫助などが、命を捨ててかかっていく。
隆景も旗本衆をけしかけたので、秀久はやがて押し負けて退却した。
この口でも首を五十三討ち取った。

そのほか、地侍たちが所々で首を取り、合計して二百六十以上に上った。
城側では三口合わせて五十七の首級を挙げたそうだ。

今度の塩谷・尾小森・菅谷三箇所の合戦では、いずれも最初の戦では尼子が勝ち、
二、三番の戦では毛利三家と名高い毛利・吉川・小早川の旗本衆によって勝利した。
こうして諸軍士たちは皆勝鬨を上げて討ち入り、
それぞれ冨田の八幡山・浄安寺山・石原・上田・星上山に陣を張っていた。
寄せ手は三万騎、冨田城兵は一万騎ほどいたそうだ。
尼子は兄弟三人とも若い大将であり、しかも勢力が日に日に衰えていっているというのに、
立派に三倍の寄せ手に向き合った。
三箇所とも緒戦に勝ち、最終勝負でもそれほどの退廃を喫しなかったのは、
経久の武勇の余慶が残っているからだろうと、人は皆うわさしあった。


以上、テキトー訳。この段はここまで。

ほとんど半ノ上の話じゃねーか。隆景どうした、隆景w
何かとピンチに陥る末っ子には、是非ともまた危機に瀕してもらいたかったが、
そうは問屋がおろさないらしい。
さすがに成長しちゃったな……おいちゃん、ちょっと寂しいよ。

化け物退治の話もあったが、今回の半ノ上さんのご先祖も怪物退治してるね。
人を呑み込むほどのオオサンショウウオってどんなだw
なぜか脳内ではウーパールーパーで再生されたけども。
鯨並みにデカイはず。そんな巨体で川に棲息できてるほうがすごい。
まあオオサンショウウオって両生類らしいから肺呼吸できるしね。水気があればいいのか。
しかしそれだけデカイ死体をどうしたのか気にかかります。
というか普段何食ってたんだろうな、こいつ。
人通りも絶えてるのに、川魚で腹を満たしてたのか?
警戒心の強い小魚が多いのに? かなり謎だ。
あとご先祖、がっちり鎧着込んで川で遊ばないでください。死ぬわ。

次回、未定。
もしかしたらそろそろ下巻にも手を伸ばすかもしれない。
広家を読みたい、広家。
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