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2018-03-24

経言小笠原入嗣騒動考②

第2回目は輝元の言い分を見ていこうかと思ってたけど、
①で読んだ起請文のすぐ後ろに、その起請文についての覚書があったので、
まずこれを片付けます。


●吉川元長自筆覚書(吉川家文書 1248)

     内覚

一、今度又二郎(経言、広家)を人質として上国させることについて。

一、当年の春に、あの者の進退について、私に対してお約束くださり、ありがたいことです。
  ただ、確実に実現するかどうかわからないので、
  あの者の身の上をわかっていただいてから上国させたいと思いました。

一、元春と経言からはすでに申し上げているので、
  何か言いたいことがあっても申し上げることはないでしょう。
  せめて私から弁明しておきたく、元春と経言に尋ねてみたところ、
  私の考えに任せると言ってくれたので、私から申し上げました。

一、銀山については始め、元就から元春へ沙汰があったことについて。
  それに伴う番衆のことについて。

一、この書状は、ご一覧ののちにすぐに返してください。
  もし上さま(輝元)に仰せられるのでしたら、書中の内容をよくよくご理解いただいたうえで、
  口上で仰せになってください。それならかまいません。

     以上

以上、テキトー訳。

ふむふむ。
覚書というか、これも書状の一種なのかしら?
①の起請文を持たせた使者の口上内容、という風にみると非常におさまりがいい。
宛てどころは起請文と同じく、小早川隆景、福原元俊・貞俊なんだろうね。
使者がこの覚書の内容を向口上で述べてk証文を渡し、隆景、元俊・貞俊が起請文を確認した後に
起請文を回収して帰ってきた、といった感じかな。

私は最初、①の起請文を、背後にいる輝元を含めた隆景・福原グループ、
そのひとまとまりに宛てた抗議文として捉えていたけど、
今回の覚書を見ると、隆景・福原は輝元とは別の勢力として元長に認識されているみたい。
輝元ではなくその別勢力に①のような起請文を出す元長の意図は何なんだろうなぁ。
起請文てのは味方につけたい相手に送るものだから、つまり、
隆景と福原に対して、協力してほしいという要請なのかもしれんね。

しかし元長、本当にいい兄貴だなぁ。
私は、小笠原入嗣騒動に関しては、意外に元長がキーマンなんじゃないかと睨んでます。
そのわけは追い追い……

さて、次こそは輝元の言い分を見ていこうか。
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