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2011-10-13

元春・隆景「ゆっくり夢見ていってね!」

なんか「ゆっくりしていってね!」と叫びだしそうな人の名前があったと思ったら違った。
普通に(?)霊夢=不思議な夢だったよ。こりゃマイッタねw


隆景・元春、霊夢につき冨田城和平のこと(上)

冨田城の篭城は、昨日今日とは思っていても、
年月の移りゆく様は東に流れる水よりもさらに速く、時は惜しんでも止まらない。
光陰は弦から放たれる矢よりも速く、もうすでに七年(五年)になっていた。
食料も尽き果て、兵士たちも夜陰に乗じて敵に降伏する者が日に日に増え、
もはや尼子譜代恩顧の者たちがたった三百ほど残るだけとなった。
この城はもう間もなく落ちるだろうと、寄せ手は喜び勇み、城中は顔色を失ってただ息を呑んでいた。

そうしたころ、元就様は、数日ほど風邪を引いて臥せっていたが、やがて瘧(おこり)病になって、
さる五月の末ごろからは、寒気や発熱が頻発し、食事も喉を通らずに、見る間に衰弱してしまった。
元春・隆景は、医療の妙術をいくつも試してみたが、いっこうに効かない。
老人が瘧に罹ると快復しがたいものだ。
元春・隆景も寝食を忘れて看病した。
発熱がひどいときは手ずから枕元で扇ぎ、悪寒がひどいときには自分自身の体で席を暖めてから寝かせた。
薬湯や酒食もまず自ら試し、あるいは北斗の星に自分の命を替わりにしてほしいと祈ったけれども、
これも効き目がなかった。
肝臓と腎臓の間にさしこみがあるので鍼灸が効くだろうけれども、
老衰しているうえにしばらく食事も摂っていないので施術は難しく、どうしたものかと嘆息していた。

華佗の術を得ることもできないので、腹や背を割き破ってさしこみのあるところを絶つのも、
腸や胃を裁断して疾穢を洗浄するのも、神の薬で治すことも、ただの鍼や薬ではできるはずがない。
扁鵲でもないので、五臓の問題をすべて看破することもできずに、瘧病はひどくなる一方だった。
お命も危ないという状態になると、諸仏諸神に願い立てせずにはいられなかった。

あるとき、隆景がまどろんでいると、夢を見た。
八の字の眉は霜が降ったように白く、八十歳をゆうに越しているであろうと思われる老人が、
鳩杖をついて枕元にたった。
隆景が誰だろうと思って、「どこの国の人ですか」と尋ねると、
「私は冨田の八幡大菩薩だ。尼子の者たちは皆私の氏子である。
早く和睦を結んで囲いを解き、氏子たちの命を助けなさい。
もし私の言葉を信じないならば、元就の命を目の前で奪ってやろう。
よく聞けよ。尼子を傷つけて父の命を絶てば、不孝第一の罪というだけでなく、
子々孫々にまでその影響が及ぶであろう。
もし私の望むようにすれば、元就の瘧はたちまち平癒するだろう」
と言って、去っていくところで夢が覚めた。

隆景は奇異に思って、すぐに元春のところへ向かった。
霊夢の有様を話すと、元春は手をパチリと打つ。
「私も昨日、まったく同じ夢を見た。
世は道義の廃れた乱世になったとはいえ、神の力は未だに強いものだ。
氏子を憐れんで、他の人ではなく我ら霊験を顕してくださったのは実にありがたいことだなあ」と、
感涙を押しとどめることができなかった。

兄弟は揃って元就様の御前に向かい、このようなことがありましたと語った。
元就は、「それは紛れもなく神託だろう。
聖護院の准后(道増)が、以前から、和睦を結んで尼子の命を助けるように言ってきていた。
では聖護院殿に、城中へ和平を結ぶように呼びかけていただけ」と指示した。
折りしも准后は六月の末に厳島から都に上っていたので、
弟子の道澄を呼び寄せてこの旨を伝えると、道澄はすぐに動いた。

米原平内兵衛尉綱寛に接触して「尼子の人々の命を助けようというのが元就の考えだ。
大樹(将軍)義輝がまだご存命であったとき、毛利と尼子は和睦すべしと、
准后を通して両家に沙汰をした。
そのとき、元就は八ヶ条の理由をつけて断ってきた。
大樹はそれでも、もう一度元就に和平せよとの旨を通達しようとしたけれども、
元就の言い分が一つひとつもっとも道理だったので、とりあえずは評定を開こうとしていた矢先に、
三吉(好)の三人衆に理由もなく殺されてしまわれたのだ(永禄八年五月十九日)。
そのとき、(尼子)義久は和平に応じる旨を誓紙にして提出している。
さあ、これがその下書きの控えだ」と言って取り出した紙を米原に見せた。

「こういう次第なので、義久に異存はないだろう。おまえ様もよくよく心を鎮めなされ」
言われて、米原はこれを開いてみた。


以上、テキトー訳。次回に続く。

二人の息子(イケメン)に至れり尽くせりで看病される元就爺さん。
なんとウラヤマシ……おっと、病気をうらやんだらいけないよな。
とは思いつつ、今回はマジで元就に殺意が沸いたわー。
発熱すれば元春が手ずから扇いでくれて、寒気がすれば隆景が人肌で暖めた布団に横になれる。
極楽じゃねぇか。もうそのまま極楽いっちまえYO!と思った。
隆元がこの場にいなくてよかった。
看病したのが隆元だったら、数百年前のそれもフィクションに対して、本気で嫉妬しそうだった。
でも隆元だったらどんな看病するのかは気になるところw

なんか、元春と隆景も仲よさそうで嫉妬。
二人揃って同じ夢見たりとか、もう仲いいってレベルじゃないだろ!
お兄ちゃんご存命の折も二人だけで「ちこちこ」してたらしいじゃないの。
隆元が元就に対して送った、
「あいつら二人だけでコソコソしてるんですよ!
そういうときにはこちらから仲良くしてみようとするけれど、うまくいかないんです」
って手紙が残っているらしい。
ああ、是非ともその肉筆を拝みたいものだ……

今回ここで切ったのは、続く誓紙部分を読み下すのに手間取っているため。
言い回しがさらにワケわかんなくて涙が出そうなんだぜ……。
次回、明日更新できるんだろうか。
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